『自分の頭で考え、勝手に成長する人』が育つ。 | 2024年宮古島トライアスロンと北海道アイアンマン 完走への トレーニング日誌

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こんにちは。
脳の筋トレ~コーチングってなぁに?チャンネル
銀座コーチングスクール認定コーチの
島宏史です。
このチャンネルは
『コーチング』を紹介する
チャンネルとなっております。
 
コーチングを学んで、
いま自分を苦しめている、自分の能力を閉じ込めている
『思い込み』『環境』などから
あなたも一緒に抜け出しましょう。
 
 コーチングってなぁに?の今日の本題。
 コーチングとティーチングの違いです。
 
テニスコーチの指導で、
コーチングとティーチングをお話します。
 
自分はテニスが好きなので、
よくテニスコーチが指導しているのを見ます。
先日も、隣のコートでテニスレッスンをしていました。

 30代くらいの女性がスライスショットを習いたいとのこと。
テニスコーチがラケットを滑らすように、
下にスイングするのを見せて、
何回か実際にスライスショットの見本を見せてました。
 それから、その女性がスライスショットの実際に打ちます。
しかし、それほど得意なショットではないようです。
うまくスライスが打てません。
 そこでテニスコーチの声掛けですが、
 『面がひらいてますヨ!』とか
『もうちょっと前重心で体重を乗せて!』とか言ってます。
 確かにスライスショットは面がひらくと、ボールが浮きますし、
重心を前に乗せれば、滑るようなボールが行き、
相手が返しにくいボールが行くので、
決して間違った指導ではありません。

 これはこれでいいのです(ティーチング)。
こういう指導を求めている人がいることも事実です。
コーチの指導の元、その通りに行おうとして、
練習を繰り返す。
これも上達する方法の一つといってもよいでしょう。

 しかし、問題点もあります。

 コーチが『面をひらいてますよ』とか言葉で言っても、
どれくらい開いているのか、
『ひらいている』とはどういうことなのか
レッスン生に伝わっているかということです。
さらに『前重心で体重を乗せて』なんて、
ほぼ感覚の言葉ですので、
よく考えればかなりあやふやな指導といえます。
 
このチャンネルでよく言ってますが、
『自分と他人との感覚はまったく違う』ということです。
 ここでいえば、面がひらいている、前重心、体重を乗せてなど、
指導するコーチと生徒では、
テニス経験や習熟度、キャリアなどかなり差があるわけですから、
まったく感覚が違うということです。感覚が違うのにコーチの感覚での指導なので、レッスン生にきちんと伝わっているかどうか。
 ある講演会で、講演者が『ハワイの話』をしたとき、
聞いている人たちは、『ハワイ』の話をきいているのに、
『自分が知っている綺麗な海』などを想像していたとのことです。
沖縄の海や、テレビで見た海を想像していたのです。
実際に『ハワイ』に行ったことがある人も、自分が行ったハワイの海を思い出していただけで、講演者との『ハワイ』とは違う。
 そういうことからも、
 その言葉はコーチとレッスン生では伝わっていない可能性がかなり高いです。

 それではコーチングの指導ではどうするか?

 基本的な打ち方を指導するところまでは一緒でしょう。
 実際にレッスン生がボールを打ってみる。
 ショットのボールがふわりと浮いた。
 そういうときにコーチがレッスン生に『質問』をします。

 『どうして、いま球が浮いたと思いますか?』

 レッスン生はここで自分の頭で原因を考えます。

 自分の頭で考える。ここが重要です。

 先の指導では、コーチが面がひらいているから、
そこを訂正しようと提案しましたが、
こうやってレッスン生に考えさせることで、
『主体性を持たせることで、レッスン生が主役』となります。
そして、この主体性こそが、
人が成長するために、一番大事なこととなります。

 例えば、このレッスン生がこう答えたとします。
  『すこし面が上を向いていたかもしれない』
  話をすすめる前に、ここが重要です。
 コーチは『面がひらいている』と表現していましたが、
レッスン生は『すこし面が上を向いていた』と答えてます。
 同じことのように思えますが、上達のために必要なのは、
レッスン生の後者の『すこし面が上を向いていた』という感覚です。
コーチもその感覚を理解しようと努めることが大事です。

 さらに、コーチングでは、深堀しまう。
 『面が上を向いた原因はなんだと思いますか?』
 『どれくらい面の向きを調整すればよいスライスをうてそうですか?』など、あくまでレッスン生の感覚によりそった質問をします。

 先の指導で、コーチは『体重を乗せて』など指導しましたが、
やはりそれはコーチの感覚でしかありません。
 ひとそれぞれの感覚があります。
 『ボールの後ろから面を滑らすようにラケットを入れて』とか、
『もうすこし、テイクバックの位置、打つ前のラケットの位置を高めにして』とか、
『もしくはラケットのストリングスを変えてみようかな』
『両手でスイングしているけど、スライスショットは片手にしてみよう』
とか、
レッスン生によってさまざまな答えがでてくるでしょう。

 でも、それでいいのです。
そして、コーチはそのレッスン生が出した仮説に基づいて、
一緒に練習をすればよいのです。

 レッスン生の感覚を大事にし、仮説を試してみてみる。しっくりこなければ、またどうすれば上手くスライスショットが打てるか、考えさせる。
コーチは観察し、常に適切な質問をすし、
別の視点や方法がないか考えさせる。
 このように、コーチが与えた『答え』『課題』など取り組むのでなく、
レッスン生自体が『感覚』や『課題』などに取り組みます。

 あくまでレッスン生が主体です。
 現在、
ロッテの監督の吉井さんも『コーチング論』の中でこう述べています。

 『指導』=『欠点の指摘』ではない。
指導とは相手の頭を鍛えること。

 何事でもそうですけど、結局は

『自分の頭で考え、勝手に成長する人』が育つ。

 コーチングとはまさに自分の頭で考える習慣、クセを付けさせ、
自分自信の『答えは常に自分の中にしかない』と認識させることです。
 
はい、今夜の『脳の筋トレ~コーチングってなぁに?チャンネル』はここまでです。
  このようにコーチングを僕自身の経験と照らし合わせて、
動画で説明できたらと思います。
 ラジオ版の『脳の筋トレラジオ~コーチングってなぁに?』では、実際にゲストをよんで、コーチング的なコミュニケーションを行っておりますので、そちらもご視聴をよろしくお願いします。
 ぜひ、質問などあれば、コメント欄に記入してくださいね。
 今日の動画であなたは何に気づいたでしょうか?
 そう、気づくのは、あなた自身です。
 あなたの気づきは、あなたが気づくしかありません。
 その気づきから目をそらさないでください。
生き方は自分でしか変えられません。 
私からの質問です。
『あなたはどういった人生を望んでいますか?』  
(沈黙)
  いつでも『答え』はあなたの脳の中にあります。
  今回の『脳の筋トレ~コーチングってなぁに?チャンネル』はここまでです。また次回の動画で!