物価上昇に賃金上昇追いつかず? | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

昨今TVの報道でよくきくフレーズ、「物価の上昇に、賃金上昇が追いついていない」について、いつも違和感がある。賃金は秋の団体交渉で賃上げが決まり、翌年4月から適用するのが、大手企業の普通のことだ。つまり昇級は年に一回である。なのに物価は毎日、毎週、毎月、なんらかの値上げが生じている。これまで¥1,200で買えたスーパーの食材だが、同じものを買っても、今では¥1,800~2,000になっている。マスコミが報道する「〜会社が値上げを発表」だけではない、小刻みな値上げが進行しているのは間違いない。野菜の値段は異常気象で上がり下がりが激しい。肉は輸入肉の値段が上がって、国産とあまり変わらない。鳥インフルエンザの影響で値上げした鶏肉や卵の値上げは少しづつ回復してきたものの、インフル以前よりは高い。
政府は「賃上げ、賃上げ」と言い、まるで毎日賃上げがあるかのように話しているし、マスコミも賃上げ、賃上げと言うけれど、仕組み的に賃上げが物価上昇に追いつけるはずがないのだ。それとも、最近の会社は、毎月賃上げするような仕組みに変わったのか?

多かれ少なかれ、これまでの「日本の構造」事態は変化を迫られている。会社は社員を一生面倒みることなんかなくなったし、能力評価の方が年齢傾斜より重い。全然話は違うが、都知事選でみられた「想定外」の破壊的行為が混乱を招き、当選なんか考えてもいない候補者が林立した。「都政をぶっ壊し、NHKの呪縛から国民を解放するため」なんだそうだ。

このように、これまで常識であったことが、常識ではなくなり、法律にさえ違反していなければ、何でもやってもいいのだという、良識すらも破壊されている。政府は昭和の怪物達がのさばり、昭和の価値観を前面に出して政策を作り、自らを正当化する。これも良識を欠いている。

法は良識の崩壊に追いつかず、賃金は物価上昇に追いつかない。何か、国の大きな転機を迎えているのではないかと、不安になる毎日である。