映画 #25 探偵マーロー | なんのこっちゃホイ!

なんのこっちゃホイ!

世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

アメリカ・ロサンゼルスに事務所を構える探偵フィリップ・マーロウ(リーアム・ニーソン)を訪ねてきたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女クレア(ダイアン・クルーガー)。「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」依頼を引き受けたマーロウだったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた…!? 捜査を進めるにつれ謎が深まる“ハリウッドの闇”――探偵マーロウが辿り着く真実や如何に。

 

オーソドックスでオールドファッションな探偵映画。画面の感じが色褪せてて、なんか落ち着く。

ご存知レーモンド・チャンドラーが創出した探偵だが、彼が書いた「ロング・グッドバイ」の続編的にチャンドラーの死後に書かれた「黒い瞳のブロンド」という作品が原作で、チャンドラーの家族からも続編として認められているらしい。「君の瞳に乾杯」だの「タフでなければ生きていけない。だが、優しくなければ生きている資格がない」とか、キザなセリフはでてこない。マーロウはキザなやつだと思っていたので、リーアム・ニーソンは結構地味で、それはそれでOKである。

派手なカーチェイスもアクションも、VFXもない。イメージとして、美人の依頼を受けて美人の彼氏を探して街を探索したら、そいつはある高級なクラブの前の道でひき逃げされていた、頭を轢かれて。顔は見分けがつかないが、妹が遺体を確認し、死亡で処理されていた。しかし、美人に依頼の理由を詰め寄ると、彼女は彼を死後に見たと依頼人が明かす。街で、車に小道具(ガラクタ)を積んで走っているのをみたというのだ。妹に話を聞いたら、遺体は間違いなく本人だったという。しかしその妹も殺される。誰か彼の居所をさぐられたくない奴がいるようだ。クラブの支配人の話を聞きに行くと、こいつは薬中でドラッグの売人もやっていそう。探してる彼氏を支配人も探してるので、見つけたら依頼人の美人より前に自分に知らせろ。大金をやるという。映画のプロデューサーもまた、その男を探していた。そいつも、美人より先に知らせてくれたら礼を弾むという。いったいこの彼氏は、何者だ?調べていくと、どうやら彼を探しているやつらは、実はそれぞれ欲しい物が違うことがわかってきた。支配人は彼が持っているというなにかを。プロディーサーは彼のブリーフケースを。一体こいつは何者で、今、どこで何やってるんだ?

そして物語は、謎解きに向けて進んでいく。