メーカーからみれば、本当に我慢ならんのが、コピー製品の流通である。中国、マレーシアのチャイナタウン等では、ヴィトンのジャンパーや長靴などという有り得ない物まで売られている始末!
しかし、これらコピー製品にも、二種類あるのをご存知か?
一つは観光客を相手に粗悪品を売るタイプ。これは、何故か買った翌日には動かなくなる。しかしこれらとは一線画し、道端ではなく、別室で売られている物もあるのだ。人はこれを「スーパーコピー」と呼ぶ。価格も道端コピーとは一桁二桁違う。時計ならムーブメントはスイスてあったり日本であったり。ただ、正規品ではないのである。
このスーパーコピーが中国から大量に輸出されていうという。その行き先は、アフリカである。
ケニアの電気街には、はっきり中国製とうたうコピー製品が溢れかえっている。そして、NOKIAと書かれた2000円の携帯電話が、平気で買われていく。しかも、アフリカ仕様で大きなスピーカーが内蔵されていて、ご機嫌な民族音楽が聞けるとなると、言うことはない。本物にはない、ローカリゼーションである。元々NOKIAなんか知らないジャングルと草原の民であるから、ブランドなんか何の意味もない。
このスーパーコピーが、ちゃんと使えるのだ。垂直にジャンプするCMで有名になった部族は、全員が携帯電話を持って生活しており、お陰で仲間がライオンに襲われても、救い出す事が出来て、助かっているという。これまではどこで襲われたか誰も分からないから、ほぼ助からなかったらしい。
こうして中国は、外国の製品をコピーして、立派に使用に耐える技術を身につけて、未開の市場で大儲けしている。しかも、市場に感謝されながら。これが、正規品の値段なら恐らく原住民には、手が届かないだろう。
国連は、アフリカにはびこる中国のコピー製品を駆逐すると宣言。各国も同意した。しかし中国は、安く作る技術を手に入れたのだから、コピーブラントに拘る必要はない。made in Chinaは確立されたのだから。NOKIAをすてて自身のブランドを掲げていけるのだから。
僕達は、困った困ったとコピー製品対応に四苦八苦しているうちに、大市場アフリカには、中国人の靴音が響き始めている。
うかうかしてられない。
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