建築部品メーカーの製造本部長である青柳武明(中井貴一)が、日本橋の麒麟像の下で、腹部を刺されて死亡しているのが、発見される。しかも、刺されたのは江戸橋の地下道であり、そこから日本橋まで800m余りを、歩いてきたらしい。人通りもあるなか、助けも求めず、交番の前を通り過ぎて、何故歩いてやってきたのか。事件を担当するのは、日本橋署の警部補、加賀恭一郎(阿部寛)。
同じ頃、人形町近くの公園で、不審な行動をする青年に警察官が職務質問をしたところ突然逃走。そのまま車に跳ねられてしまう。意識が戻らぬまま、身元が確認出来たが、彼は青柳の鞄と財布を所持していたことから、青柳殺害の容疑者と判断される。しかし加賀は、腑に落ちないことがあった。
悲劇の被害者だと思われた青柳の工場で、労災隠しがあったことが判明。その責任者が青柳であったことから、一転、自業自得との非難を浴びる事に。しかし、加賀の操作の過程で、青柳が七福神詣りをしていたこと、色々な色の和紙で作った千羽鶴を持参しては、神社で写真を撮っていたとの証言が。どうしてもそんな青柳と労災隠しが結びつかない。
一体何故青柳は麒麟像の下まで歩かねばならなかったのか。不可思議な青柳の七福神詣りの訳は?
様々な謎、人間関係、加古の罪と償い。二転三転する犯人探し。そして暴かれる真実と、親子の愛。さすが東野圭吾、配役も素晴らしく、あっと言う間の二時間でした。
中井貴一は、素晴らしい役者だなぁー。もう、圧倒的な存在感がある。それなのに、何で劇団ひとりなんだろう。完全にぶち壊していた。結構大切な役なのに、余りに下手すぎて見てられない。それだけが残念!


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