【映画37】探偵はBARにいる | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

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大泉洋、小雪出演の、「探偵はBARにいる」と鑑賞した。
原作は読んだ事がないけど、電子書籍の立ち読みでみた感じでは、ユーモア系のハードボイルドだ。その意味で、大泉洋はいい空気出してた。大泉だけでは、ちょいダレるところを、松田龍平がしっかり受け止めている。硬くならず、柔らかすぎず、締まっているようで、抜けている、いい感じで好感が持てた。

舞台は札幌、札幌と言えばススキのである。
日本最北端、いや、世界の最北端に位置する一大歓楽街である。行った事はないが、そうらしい。
そこで探偵業を営む「俺」は、夜な夜なススキのBAR、「ケラーオオハタ」に出入りして、客を待っている。ススキノ中にバーオーハタの名刺をまいては「困った事があったら、ここに電話してよ」と集客に勤しんでいる。

ススキノはやばい街、俺と北大グータラ部の高田は、ちょっとやばい仕事を、ちょっとこなしている。新聞記者が隠し撮りされた、同性愛の現場が写った写真を取り戻したり。

ある夜バーオーハタに、「コンドウキョウコ」という名乗る女性から電話が入る。
「10万円振り込んだわ」
「相手が誰かも分からずに仕事は受けない。どこへ返せばいい?」
「仕事は簡単よ。ミナミという弁護士を訪ねて、去年の2月5日にカトーはどこにいた?と聞いて」
「聞いてどうするんだ」
「どんな顔をするか、教えて欲しいのよ」

電話の向こうに美人の予感。
「俺」は早速弁護士を訪ねて、カトーの件を探った。
ところが!
その帰りに拉致された俺は、あろうことか、両手を縛られて、札幌郊外の原っぱに掘られた雪の穴に、埋められてしまう。命からがら穴から抜け出した「俺」は、高田にヘルプを求めた。

「何で埋められたんだ?」
「しらねぇよ。」
「どうやって、逃げたの?」
「縛られた縄をほどいて逃げた」
「ほどけたんだ」
「ああ、ほどけた。つまり、ほどけるように結んでた。これは一種の脅迫だ。俺への脅迫と同時に、コンドウキョウコへの脅迫だ」

ますます怪しい雰囲気になってきたところへ、コンドウキョウコからの第2の電話が・・・・

こんな感じで、テンポよく物語は進む。
笑い(失笑か?)あり、涙あり、スリルあり、愛もあり。
意外なところに、意外な俳優が。え!なんで!って感じで。
西田敏行は、いいなぁ。

ハリウッドじゃ、こんな映画は作れない。
なかなか秀逸な、日本映画だ。日本映画は、こうでなくっちゃ!ねぇ!

★★★★★