【読書35】マスカレード・ホテル 東野圭吾 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

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東野圭吾25周年記念ということで、書き下ろし第三弾。
新たなヒーロー登場。
警視庁の新田刑事。

連続殺人と思われる3件の事件が発生。
全ての現場に、謎の数字が二つ書かれたメモが見つかった。
その謎を解いた警察は、次の犯行は、東京コルテシアホテルと目処をつける。
フロントクラークの山岸尚美は上司に呼ばれ、警戒の為警察官をホテル従業員に扮装させて配置するという、信じられない指示を受ける。
フロント担当として彼女の下に配置されたのが、新田である。
言葉遣いも粗野、他人を疑いの目でしか見ることはなく、サービス等という感性は持ち合わせておらず、立っているだけで、刑事の匂いがプンプンするようなタイプだ。
しかし、警察官が警戒していると犯人が知れば警戒される。
そこで、彼女は新田に、ホテルマンとしての教育を始める。
「そんな態度で制服をきて立っていられたら、ホテルの評判を落とします」
立ち居振る舞いから直しておく。
溶け合うはずのない二つの職業のプロ同士だ。
互いに変化が起こり始める。

新参者と同じような構成で、事件とは直接繋がらない、ホテルならではの小さな事件、それらを捜査のプロと、サービスのプロが互いに協力して解決して行く。

そして最後に現れる犯人とは!

禁煙室に案内された後、部屋でタバコに火をつけて、フロントにタバコ臭いとクレームして、上のクラスの部屋に収まろうとする客の話しや、クレーマーの手口がいっぱい出て来る。
ホテルマンは仮面を被ってお客様にサービスをするが、お客様もそれぞれの仮面を被って、ホテルにお越しになる。我々は、決してその仮面を剥がしてはならない。

東野圭吾、異色の作品かな?
またしても買ってきて、一気読みだった。
面白いよ!