「意識が無い」ということ | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

ずっと眠っている。
グーグーいって眠ってる。
ただ眠っているんだから、いいんだろうと思うと、これが「意識が無い」という状態らしい。
なんか「意識が無い」という状態のイメージとしては、バタって感じが僕はしてたんだけど、そうではないらしい。確かに考えてみれば、「意識が無い」状態で眠ったようではなく、息をしてないとすれば、それは「死んでいる」状態なわけで、息をしていて意識が無いということは、つまり見た目は「眠っている」ということになるのか。なるほど。

いづれにしても、妻は眠っている。時々目覚めるらしく、早口で何かを喋る。例えば、今日の会話だが、「私がずっと眠いのは病気らしい。今までもずっと眠かったんだけど、それはずっと病気だったということなんだ。怠け者や怠慢じゃなくて、病気だったんだ。ズボラでもなかったんだ」と言って、また眠った。これは何を意味しているのだろうか。

試しに、ゴミ出しの日について聞いてみたが、かなり正確に答えた。「第2と4はプラゴミ、第1と第3は紙のゴミ」なるほど、当たっている。新聞紙はいつ出せばいいのかと聞いたら、第1か第3と言ったので、分かってはいるようだ。これは安心していいのだろうか。

古い友人のマコトさんから、突然に電話があった。彼は、鍼灸師であり、リハビリのプロで、個人で医院を経営している。もう何年も話していないし。年賀状を書いているくらいだが、突然電話がかかってきた。「ヒロちゃんのオヤジは、今年は17回忌か?来年やったかなぁ」もちろん、妻のことなんか何もしらないし、こんなことを別に電話してくる必要もないと思うのだが。やはり、何かの引き合わせ、虫の知らせってやつだろうか。

妻のことを説明すると、「それは重篤ではないと思うから、心配はいらないが、時間はかかる。そんな患者さんなんて、何百人も知っているし、毎日治療しているから、おれはわかる。MRIを見れればいいんだけど、それは無理だろうなぁ。とにかく、意識は戻ると思うから、焦らないこと。それから、家族みんなでがんばりましょうと声をかけること。一人で頑張れとか、そういうことはいけない。」なんか、救われたような気がした。なんといっても現場で治療にあたる人の言葉は、確かに重い。きっと死んだ親父の引き合わせだろう。

妻の会社に手続きをしに行っている間に、起きたらしいが、僕が見ている時には、ついに眠ったままだった。