野球賭博で揺れる相撲協会だが、外部委員会の審議の結果、条件を満たせば名古屋場所を開催してもいいという結論になった。いわく、大嶽親方を始め、賭博に関与した力士の懲戒を含む処分、理事の謹慎等だ。しかし、これで本当に問題の解決になったのだろうか。処分はいずれ必要になるだろうが、真の問題は、反社会的勢力との親密な交際であろう。それを断ち切らねばならないというのが、外部委員会の目的ではなかったのか。これではただの懲罰委員会ではないか。
興業とその世界との繋がりが、いかに根深いかについては、別の記事で述べた。しかし、間違いなく時代は変化してきている。相撲協会は、伝統と格式という隠れ蓑に隠れて、時代の流れや変化に目をつぶってきたところがあるのではないか。そこにメスを入れると立ち上がった貴乃花はどうなったのだろう。最近、とんと見ないが、何やってるんだろう。結局、先輩力士や理事に、丸めこまれてしまったのかな?
大嶽親方が、テレビ局の取材に応じた様子が、番組で報道されていた。最初、冷静に、淡々と語っていた親方であったが、現役力士の処分の話になった途端に、号泣した。「琴光喜は悪くない。俺をかばっているだけだ。俺が、琴光喜を通じて賭けていたんだ。彼はやってないんだ。3000万円負けたと報道されているが、あれはあいつの負けじゃない、俺の負け分なんだ。500万円の勝金を取りにいったのも、俺の勝金を取ってきてくれと俺が頼んだんだ。そして脅されたんだよ。あいつは何も悪くない。全部俺が悪いんだ」と告白していた。泣きながら。
また、「外部委員なんかがTVにでて笑いながらクビだと言ってる。冗談じゃない!力士一人一人に人生があるんだ。少なくとも、笑いながら、うれしそうにTVで話す話じゃないんだ!」と。確かにあの伊藤という委員長は、僕もいかんと思う。やつは調子にのっている。マスコミに取り上げられて、記者会見に出てTVに映るのがうれしいんだ。あんな人が懲戒を語るなど、もってのほかだと僕は思う。
だから、名古屋場所は中止すべきだった。
そして、現在の角界で、暴力団のメンバーとゴルフをしたり、麻雀したり、酒を飲んだりしている連中を徹底的にあぶり出すべきなんだ。今回、名前の挙がってない人の中にも、こういうメンバーと交際があったり、誰かの付き合いでついていったりしたことが、あるはずだ。一つ一つを洗い出すべきだ。警察とも協力して、そういう人たちを、徹底的に追及するべきだ。そして「反社会的勢力と付き合うと、ひどい目にあう」と分からせることだ。
身内の賭博はOKみたいな風潮で語る評論家もいるが、社内のゴルフコンペの馬だって、立派な賭博罪なんだ。「仲間内で小額なら、賭けてもいい」なんてことをTVでいうなんてのは、もってのほかだ!暴力団とだって、仲間内で小額ならやってもいいというのか。金額が大きいか小さいかなんて、感性の問題だ。100円が小額で100万が高額だなんて、どうやって定義するんだ?
情けないやつらが、TVにのさばりすぎている。
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