【読書07】ロスト・シンボル by ダン・ブラウン | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



これでいいのか!?こんなことでいいのか!?






でました!待望のラングドン・シリーズ第3弾!

今回の舞台はアメリカの首都。ワシントンDCだ。




ダ・ビンチ・コードで、キリストの聖杯をめぐる事件から数年が経ち、ハーヴァード大で 教鞭を執る静かな生活を送っていたラングドンに、旧友から連絡が入る。スミソニアン協会会長ピーター・ソロモンからで、 急遽講演の代役を頼みたいという。彼は、フリーメイソン最高位の資格を持つ人物だ。会場である連邦議会議事堂に駆けつけるが、そこにピーターの姿はなく、切断されたピーターの右手首が、何者かによってセキュリティーをくぐり抜けて持ち込まれ、置かれていた。その指には見覚えのある金の 指輪。フリーメイソンの紋章をあしらったその指輪は、ピーターのものに間違いない。




ピーターを人質に取ったというマラーク(悪霊)と名乗る謎の男は、ラン グドンに“古の門”を探せと命じる。ピーターの右手の指先に施された独特の刺青が“古の門”の先にある“古の神秘”を指し示す図像であることにラングドン は気付く。誘拐犯マラークの目的は、この恐るべき力を持つとされる“古の秘密”を手に入れることにあるのは明らかだった。ラングドンは駆けつけたCIA警 備局長サトウと共に、まずは、“古の門”の捜索に乗り出すのだ。




ここから始まる、ジェットコースターのようなストーリーの展開と、面白さ。もう、何も言うことはない。ひたすら楽しんでほしい。ただ.....




ダン・ブラウンという作家を知らなかった僕は、ある日、出張帰りのマレーシア・クアラルンプール空港で一冊の洋書を手に取る。「Da Vince Code」と書かれたその本の、裏表紙を読むと、何やら面白そうな謎解きのお話である。長期のマレーシア滞在で、すっかり持っていった本を読み終わっていた僕は、夜這い便で7時間の時間を過ごすために、この本を手に取った。




食事を投げだすようにサーブされた後、真っ暗な機内で、コニャックを飲みながら本を開いた。フランス語やラテン語が出てくるが、冒頭から引きこまれてしまった。ルーブル博物館で見つかる死体。ダ・ビンチの人体図を模した形で殺害された博物館の館長。更に、ラングドンという紋章学の学者が警察に呼ばれて現場に駆けつけると、そこには「ラングドンを探せ」というダイイング・メッセージ。散らかされた絵画の裏に忍ばされた暗号。




もう面白くて面白くて、全く眠気も吹っ飛んで、成田までの7時間、集中して読みきった。こんな面白い本は読んだことがなかった。




これは映画化された。映画も面白かった。




今回のこの小説も、絶対に映画化されることでしょう。だって、もう完全に映画化を意識したストーリー展開であり、登場人物の創作である。敵役の一人は、全身に入れ墨を施している。頭頂部には入れ墨は「まだ」ない。こんなの映画の予告編にはぴったりだろ?大写しで入れ墨が映り、パンされていくと、裸の男。その全身には入れ墨。「ダンダン!ダンダン!」って音楽と共に、スーパーが入る。ね?目に浮かぶでしょ?




その分、あざといともいえるが、面白いことは絶対に面白しろい。


ただ舞台がワシントンDCに移ったことで、僕的には少し残念。バチカン、パリ、そしてワシントンDC?なんでやねん!って感じです。




またフリー・メイソンという秘密結社についても、多くが記述されており、その勉強量や情報量には恐れ入る。本の帯に書いてあったが、鳩山首相の爺さんは、フリーメーソンのメンバーだったらしい。ってことは、今の鳩首相もメンバーである可能性は高い。そういえば、「友愛」なんて言ってるあたり、フリーメーソンの臭いがプンプンするね。