昨日の会議は、またしても荒れに荒れた。もう手がつけられない駄々っ子と同じだ。「話にならん!勝手にしろ!」と席を立った。その後、電話がかかってきたが、「もう話し合う気はない。ビジネスなんだ。交渉なんだ。妥協を一切しないのは、脅迫だ。我々は代理店の脅迫には屈しない!」と宣言。
そして今日は、朝早く起きて、Ahmedabadへ移動だ。SpiceJetという、実に「インド!」な名前の航空会社で1時間のフライト。Ahmedabadはご存知かどうか、ガンジーの生まれた育った街だ。その街は、今でもガンジーの教えを守っているのか知らないが、町中が禁酒だし、ベジタリアンが圧倒的に多い。
新たに契約した代理店のパートナー会議に出席するためにやってきた。一生懸命に、当社説明の資料を作ってきた。営業部長に、何人くらい集まるのかと聞くと、80~100名だという。ちょっと緊張していきた。
しかし行ってみると、場所は代理店の事務所だ。何かおかしい。
聞けば、僕らは今日、彼等の取締役会に出席して、会社説明を行うとのこと。おい!代理店会議じゃないのか!?パートナーとは、彼らから見たパートナー、つまり僕らが呼ぶ「Vender Meeting」のことであった。どないなっとんじゃ!と営業部長を責めたが、もう仕方ない。どうとでもなれと、役員会議室へ。
20人くらいの役員がいて、歓迎してくれた。それぞれが名刺を持ってやってくるが、とても名前を覚えられない。それでなくともインド人の名前は、長くて発音できないものが多い。その上、以前にも書いたが、僕は横文字の名前を覚えるのが、最近はとんと苦手になって、翻訳小説を読むときですら、前に行ったり、後ろに戻ったりして、「こいつ誰だっけ・・・」等といいながら読んでいる。
プレゼンテーションは大成功。各役員は活発に質問をしてくれて、当社に対する関心の高さと、やる気や積極性が感じられる。次回は、ムンバイの本社で会いましょうと、社長が強く握手をしてくれた。
やれやれ。去る代理店があれば、このように来る代理店もある。事業って、こんなもんか。
実はこの代理店は、当社のコンペティターでもある。契約にあたっては、社内でかなり議論があったが、販売機種を限定することで、コンペを極力少なくすることを条件に契約した。しかも彼らは、インド市場に上場している立派な会社だ。最近は、業績が落ち込んでいる。その原因は、この容量市場に製品がないからだ。彼等の販売力は、世界を見ても証明されている。その「失われた領域」を当社が補う。
夕食はこんな感じ。どこへ行ってもインドはインド。だが、ここの食事はベジタリアンが多いせいか、凶暴な辛さがない。ちょっと上品に盛ってくれた。
グリーンピースのスープ。ちょっと香辛料の香りがして、実にうまい!
前菜といって出てきたプレート。チキンに見えるが、実は大豆でできたチキンです。左下は、カレーです。
野菜メニューをチョコチョコと盛ってくれました。どれも美味しいし、ヘルシーです。大量のカレーがでないのがうれしい。僕はインド料理は大好きなので、毎日食っても飽きないが、今日は量が少なくて、胸焼けしないですんだ。なぜか、今回は腹を壊さない。正露丸の出番はまだない。
明日は、再びムンバイだ。