久しぶりに妻と映画を見に行ってきた。藤原竜也主演の映画「カイジ」。えらくあちらこちらで宣伝しているし、漫画が原作ということで、面白そうだと思ったのです。
カイジ(開司)は、ニートな青年で、バイトで食いつなぎながら、ダラダラ暮らしているのでした。そんな時、あるカップルに「キモい!」と言われて頭にきたカイジ君は、近くに止まっていたベンツを蹴飛ばしてしまいます。当然、中からいかついおにいさんと、美人のおねぇさんが出てきた。無事ですむ分けない。
この人たち、帝安金融の社長さんと部下さん。そのまま事務所に連れて行かれて、驚くべきことを聞かされる。
2年ほど前に、友人の連帯保証人になったのは覚えていたが、借りた金は30万円。ところが、そいつが逃げた。当然連帯保証人であるカイジ君に支払いの義務が。しかも、金利を含めてると220万円にも膨れていた。とても払えないというカイジに、女社長がいう。後、4時間後に鳴海から船が出る。その船の名前は、フランス語で「希望」。これに乗船し、あるゲームに勝てば借金は帳消し、負ければ・・・・
カイジ君はこの話にのり、乗船することに。そこで繰り広げられるのは、なんとジャンケンゲームで星を取り合うというものだった。口々にののしる参加者達に、主催者が大声で叫ぶ。「お前らなんかは、負け犬なんだ。勉強もしないし、資格もない。自分に合わない等といいながら、仕事も長続きしない。そんなやつらは、社会のクズだ。ゴミだ。人生は勝ち続けるしかない。負けても誰かが助けてくれるなんて思っている甘えたは、どうなろうと知ったことではない。勝つか、負けるか。勝つしか道はない!」
お人好しのカイジは、知恵を絞ってゲームに勝ったが、勝負に負けて、地下帝国で強制労働の日々を送っている。そこでは独特の通貨が流通しており、働いて働いて、借金を返済しながら給料ももらえるというものだ。聞こえはいいが、もらえる手取りは、僅かに3万円。一日920円の収入しかない。毎晩班長が売りに来るビールを買い、悦楽にふけると、あっという間に支払いは収入を超え、再び借金生活。こうして死ぬまで抜けられない。
これでいいのか!?
こんなことでいいのか!?
カイジはついに立ち上がる。この地獄から抜け出すために、命をかけた勝負に出る。勝つしかない!人生は勝つしかないのである!
藤原竜也は、デスノート以来だったが、なんだか彼の演技も仲間由紀恵と同じでワン・パターンだなぁ。なんだかいつも大声で叫んでいる。ひどい時には、何を言っているのか聞き取れない。確かに可愛い顔をしていて、それがちょっとハードな感じで振舞うと、女の子はキャーッ!なんだろうが、もう少し演技に深みがほしい。ただ、敵役の香川照之との強烈な絡みはさすが!迫力あるよ~!
天海祐希がもう一つ。そもそもこの役には、ちょっともったいない感じだし、印象があってない。だって、やくざな金貸しの社長だから。原作では男性。ちょっと残念!
まぁ、この映画観ていると、本当に
これでいいのか!?
こんなことでいいのか!?
と大声で叫びたくなります。
ちなみに友人の部長さんが、ある飲み会でこんなことをいいました。
「仕事できない部下は、ゴミだ!ゴミは燃やすしかないんだ!」