観て来ました、ジェネラル・ルージュの凱旋。当然、妻と一緒に夫婦50割です。もちろんエグゼクティブ・シートです。
映画は最高!文句なく楽しい。2時間を越える映画だが、全く退屈しないで見ることができた。(途中で、どっかのおっさんが、いびきかいていたが、そいつはバカか不眠症だ。近所の席の人かお連れ様、うるせぇから起こせ!)
前回作の、「チーム・バチスタの栄光」では、原作では竹内結子演じる田口は男性であったことから、映画では女性になりちょっと違和感があったし、田口のキャラも竹内結子は天然ボケに演じているのが、違和感があった。しかし今回作では、阿部ちゃん演じる白鳥との息もピッタリで、その天然ボケに磨きがかかり、あたかも田口は最初から原作でも女性であったかの如く、自然に見ることができた。物語を貫いているのは、緊急救命治療の実態と問題点。非常に重いテーマであるが、あまり重いテーマに軸足をかけ過ぎることなく、サラリと軽く揚げてみました的なタッチが返って成功しているように思う。
救急治療センターのセンター長が、医薬品メーカーと癒着して、大金をバックさせているという告発文書が、城北大学病院倫理委員会委員長の田口(竹内結子)の元へ送られてきた。そう、田口は前作チーム・バチスタの栄光で事件解決した功績を買われて、委員長に昇格していたのである。しかし、どうも天然で頼りない委員長だ。
救急治療センター長の速水は、皆からジェネラル(将軍)と呼ばれて、一目おかれてはいるが、病院中の教授達からは、激しく嫌われている人物である。救急医としての腕は確かだが、独断専行するタイプで、いつもチュッパチャプスを口に入れているという、変人である。
さてお話は、この告発文書をめぐり、そのような癒着があったのか、なかったのか。告発文書を書いたのは誰なのか。また城北大学病院の救急救命センターの苦悩と疲労、現実と理想の乖離をあぶりだしていく。当然、厚生労働大臣直下の技官白鳥も、この究明に一役も二役もかうことになるのだが、今回は、バイク事故で足を骨折した患者として病院に入ってくることに。こいつがまた、事態をどうにもややこしくさせながらも、救急医療の問題点、ドクターヘリの導入問題等をちりばめながらストーリーは進んでいく。
そして、病院近くのショッピングセンターで大事故が、そして大火災が!10年前の再来か!そのとき、ジェネラル(将軍)・ルージュは立ち上がった。
とにかく面白いですよ。僕は100点の評価を付けますねぇ~。人によっちゃ、おバカな話と言うかもしれないけど、本来映画はエンターテイメントと考えれば、僕はこれは、これでいいと思います。