8月14日(木)浦沢直樹著「20世紀少年」 | なんのこっちゃホイ!

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僕は、あんまり漫画を読まない。そんな僕がはまってしまった漫画だ。「20世紀少年」は映画化されるらしい。全部で3部作になるそうで、その第1部が近日公開。どんな話なんだろうと思って、早速ブックオフのオンラインで中古本を5冊買ってみた。


時は2000年。21世紀を目前にして、日本では「ともだち」と呼ばれるカリスマ的人気を持つ人物が、一種の宗教的な熱狂で人々を魅了していた。「ともだち」は宙に受ける。「どもだち」は予言ができる。「ともだち」の予言は実は「よげんの書」という1冊のノートが元になっているらしい。


サンフランシスコで謎の細菌が猛威をふるい、多くの人が死んでしまう。その次はロンドン。全身から血液が流れ出して、死んでいく。人類は21世紀に滅びる。


そんな「ともだち」の予言を聞いていた、元ロック少年のケンヂは、不思議な気持ちに捕らえられる。この予言、どこかで聞いた事がある。そう、彼らがまだ小学生だった1970年の初頭、近所の空地の草を繋いで作った秘密基地。そこへ持ち込んだ、少年サンデーや少年マガジン、それに1台のラジオ。誰かが兄貴からくすめてきたという平凡パンチ。そこに集まった「ともだち」達は、一冊のノートに自分達の空想を書いていく。


巨大なロボットが現れて、東京の街を破壊する。空港を破壊する。細菌をばら撒いて人間を殺す。まず、サンフランシスコ。これは近所にあった、喫茶店の名前だ。次がロンドン。これは喫茶店の隣のスナックだ。そんな子供が足を踏み入れる事のできない、大人の場所を、子供の妄想で攻撃する。レーザー銃を持って、ロボットと戦い、地球を守る。それが彼ら「ともだち」の使命だと。


まさにそのノートの名前が「よげんの書」。一体誰がそれを現実に行っているのか。「ともだち」とは誰か。あのノートの存在、その中身を知っているのは誰か。小学校時代の仲間を、一人ずつ思い出しながら、探していく。あの時、あの秘密基地にいたのは誰か。自分達以外にも、そのノートを見た奴がいるらしい。誰だ?顔は思い出している。あ~、どうしても名前が出てこない。


そして、2000年血の大晦日を迎える事に。そこには、あの「ロボット」が立ち上がり、東京を破壊している。ロボットはリモコンで操縦されているはずだ。だってあの頃には、まだガンダムのようなモビル・スーツは無かった。鉄人28号も、ジャイアント・ロボも、全部リモコンで操縦されていたのだ。更に、細菌兵器により世界中で多くの人達が死んでいく。自分達が立ち上がり、あの「ともだち」を阻止せねば。21世紀は永遠にこない。


そして、小学校時代の仲間が、それぞれの人生や生活をかなぐりすてて、あの頃の妄想「地球を救う正義の味方」になるべく集合し、徐々に「ともだち」の正体に迫っていくというお話だ。


まったく荒唐無稽なストーリーだが、一度読み始めた、もう止まらない。その漫画の上手さ、コマ割の上手さ、そしてストーリーテリングと、謎の提示の上手さは感心した。


全22巻、2000部を売る大ヒット漫画であったらしいが、これまで知らなかった。家族もはまってしまった。皆が少ない小遣いを使って、2冊、3冊と買ってくる。今、17巻まで読んだ。あと5巻だ。任せろ、わが家族よ!父が残りの5冊を買ってあげるよ!さぁ、「ともだち」を探す旅にでよう!そして、皆で地球の最後を見届けよう!