外資系コンサル会社の入社試験問題を聞いた。
Q1. 日本に犬は何匹いるか
唐突な質問であるが、これに答えなければならない。例えばこんな感じ。
日本にいる犬を二つのグループに分類します。(1)警察犬、盲導犬、動物園にいる等、特殊な犬 (2)家庭で飼育されているペット。 恐らく(1)は数千匹の単位なので、誤差の範囲。とすれば、類推すべきは(2)のグループ。
周囲の犬を飼っている家庭から類推すると、恐らく5軒に1軒程度ではないかと思われる。更に、家庭で複数の犬を飼っている家庭もあるだろうから、そのれは犬を飼っている家の4軒に1軒として、平均の飼育数は1.25匹と類推する。日本の家庭数は4700万家庭ということは分かっているので、
4700万X0.2X1.25=1175万匹
もし、5軒に1軒ではなく、7軒に1軒だとすると、
4700万X1/7X1.25=822万匹
実際には、日本にいる飼育されている犬の数は1300万匹らしいのだが、大切なことは、これを正確に言い当てることではなく、このように、自分が知っているデータや事実と、経験的にしっている感覚を組み合わせて、論理的に問題を解決する、あるいは答えを類推する力。それが求められているらしい。ともすれば、こんな唐突な質問には、唖然としてしまって、どう答えていいか分からないと思う。直感的に「300万くらいですかねぇ~」と答えるのは、落選の第1候補。「そんなの分かりません」は論外。「そんなの知りません」は落選の第2候補らしい。
ビジネスで求められるのは、大まかでもいいから素早い答え。綿密に緻密に計算し答えを導く事は大切だが、クライアントやボスが求めているのは、ぴったり正確な数値ではなく、論理と常識に裏打ちされた、ザックリした数値であることが多い。
こんな力を養うには、子供にどんな教育をすればいいのだろうか。