残りのサラリーマンライフ | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

 

同僚のS君と、終わりの鐘と共に会社を後にして飲みにいった。僕も彼も貧乏なので、「さくら水産」で飲む事にした。貧乏なら飲まなければいいのに、どうしても飲みたいと思うのが酒飲みのつらさ。


生ビールを頼み、キハダまぐろ(\290)、ソーセージ盛合せ(\290)等をベトナム人の女性に注文。この店で飲んでると、日本で飲んでる気がしない。従業員は店長以外、全員中国人とベトナム人。僕らの担当女性は、今日から働き始めたベトナム人で、日本語は上手だが、まだ店の勝手が分からない。そこで、メニューに書いてある番号で注文してあげたら喜んでいた。


まずはサラリーマンお決まりの会社への愚痴である。あーだ、こーだと愚痴を言い、僕は先日社長に罵倒され、3ページの資料の1ページ目の一行目の説明で「出て行け!」と言われたことを愚痴った。

話題は、ビールの泡と共に変化する。

次第に話の勢いは落ちてきて、二人とも酔いと共に落ち着きを取り戻していく。脳がリラックスを始めたわけだ。ポツリポツリと話し出す。会社の次は家族の話だ。それぞれの母親が調子が悪いことや、心配や不安。一緒に住まないといけないようなぁ~と言った超近未来の話。次に娘がどうした、息子がどうしたという話。最後に「嫁はなぁ~!」という愚痴。まぁ、大体ここまでで90分である。ビールは終わり、たる酒も2杯目を迎えている。


Sが話し始めたのは、サラリーマン人生残り10年、如何に生きるべきかという話題。彼は今の会社、社長、幹部に不満。このままこの会社にいてもいいことはない。だから残りのサラリーマンライフなんか捨てて、1年間自分投資をし、新たな海に漕ぎ出す水夫になるというわけだ。しかるべく、いいタイミングで会社を退職して、専門学校に通い、腕に技をつけて3年後に独立するというシナリオ。彼の言葉で印象的なのは「金じゃないんや!結局、俺は誰かってことの証明のための10年なんや。金は500万もあれば十分なんや。金のために魂売って、時間も売って、くだらん仕事に我慢しているなんてのは、もうゴメンなんや」と。僕も同感だ。だが、金は大事だ。霞を食っては暮らしていけないだろう。僕は彼のように割り切っては考えていないが、大切な事は、残りのサラリーマンライフをどうすごせば悔いが残らないかということ。20代や30代みたいに、馬力も体力もないが、ここまで二十数年生きてきた、知恵と経験がある。それを、「これは!」と思える事業や仕事に全部傾けてみるのもいいことだ。


「今のままでいても悪くはないが、もっともっと自分らしく、もっともっと心のままに」

吉田拓郎の歌である。

S君の話を聞きながら、この歌詞が何度も頭の中をめぐりめぐった。

そして。

僕は心の中で、ある決断をした。

そう、もっと自分らしく。

そう、もっと心のままに。