12月16日(日)【映画】I AM LEGEND | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。



ウィル・スミス主演、I AM LEGENDを妻とレートショーで観た。昨日から公開の最新作である。過去この原作は2度映画化されていて、今回が3度目の映画化。前2作は観ていなかったので、どんなんかなぁ~と観にいった。


タイトルバックの前に、ある女性科学者がCNNのインタビューに答えている場面から始まる。

「画期的な免疫製剤を開発されたということですが、どのようなものですか?」

「はしかウィルスを変異させて、免疫化する薬です」

「分かり易く言えばどんな効果があるのですか?」

「例えば、高速道路を悪人が逃げ回っているような場合、その悪人は大変危険ですが、この悪人を警察官に置き換えてしまえば、全く違った話になります。そういうものです」

「それは何に効くのですか?」

「癌患者、1万9人に投与して、1万9人の癌患者を救いました。」

「癌の特効薬ということなのですね?」

「そうです。画期的な特効薬です」


そして場面は荒廃したニュー・ヨークの街に変わる。誰もいない、荒れ果てたNYの街を1台のスポーツカーが疾走している。中には、銃を手にした一人の黒人と一匹の犬が乗っている。「獲物」を追っているのだ。「獲物」とは野生化した鹿である。鹿の群れが、NYマンハッタンの街中を逃げ走っている。彼らはそれを追っている。狩をしているのだ。黒人の腕時計のアラームがなる。夕方、日が翳り始めている。狩を諦めて大急ぎで家に帰る黒人と犬。自宅の窓やドアに厳重にかぎをかけ、真っ暗な中で朝を待つ。外では不気味な叫び声が聞こえている。一体彼らは、何から逃げようとしているのか。


前半は、ウィル・スミス扮するロバート・ネビロと、愛犬サムのサバイバルを中心に物語は進む。誰も聞いていないかもしれない世界に向かって、誰か聞いている人がいれば、来てほしいという呼びかけをAM周波数で放送を流し続け、いつ来るともしれない人を待ち、狩をして食料を手に入れている。


中盤から、彼は科学者であり、どうやら世界には恐怖のウィルスが蔓延したらしいことが、フラッシュバックを通じて分かってくる。例の科学者が発見したウィルスのようだ。夜を極端に恐れるロバート。
ある日狩の最中に愛犬サムが、獲物を追ってある建物へと入り込む。「やめろ!行くな!出て来い!」と呼びかえるロバート。そしてサムを助けるためにその真っ暗な建物に恐る恐る入っていくロバート。そしてそこで観客は、とんでもないものを目にするのだ。


その後は、感染者の群れとロバートの孤軍奮闘の戦いが主となる。一方で、感染者を救うために免疫の研究に没頭するロバート。自らの血液は、このウィルスに対して免疫であり、感染しない。それを作って免疫剤を開発しようとしているのだ。


本当に世界にはロバート一人しかいないのか。この感染者の群れは何なのか。世界を救うことはできないのか。
バイオハザードも真っ青な後半であるが、何故かもの悲しさが漂う。


ウィル・スミスはこういうSF映画が魅力的だ。インディペンダンス・デーで彼を始めてみた。その後は、メン・イン・ブラックでコメディーな一面も見せてくれた。今回も、ハードなアクションの裏で、一人きりの孤独、それでも免疫開発への情熱を捨てない科学者を魅力的に演じている。お奨めです。


怖いよぉ~


満足度:★★★★★(満点)