午前中、大手ディーラーを訪問した。売上が目標に達しないが、キックバックは欲しいと訳の分からないことを言っている。キックバックがダメなら、販促費を上げてくれ。華南のディーラーにお前たちは、好条件を提示しただろう。不公平ではないか。奴らが値下げして、俺たちの利益がなくなったじゃないかと。相変わらず強弁いうか、わがままを押し付けてくる。
中国の人は尊敬できるところも一杯あるが、どうしても分からないのが、「短期的視野でしか物をみない」ということである。悠久の国、3000年の歴史を刻んできた国ではあるが、その歴史は、非侵略、内戦の連続である。統治するものがコロコロ変わるから、明日はどうなるか、誰も分からない。だから明日よりも今日を重んじる。明日になったら、通貨はただのゴミになるかもしれない。誰も経済を保証してくれない。そういう歴史的な政治不安、不信が今日の中国に脈々と流れているらしいのである。
午後は、親会社の中国法人と、東京からの出張者を交えて、懸案の統合問題を。組織的な統合の話はここでは決められないので、話は割愛するとして、現地で統合した場合、どのようなメリットや問題があるのか。あまり具体的なアイデアは出てこない。競合がなくなるというが、コンフリクトは本当にそんなにインパクトしているのか疑問。むしろ、間販でもなく、直販でもないような、間販でもあるような、直販でもあるような、そういう中途半端な戦略に基づく販売が市場から見たときに、はっきりしないんじゃないかな?間販は量販だから、量を流さねば意味がないし、直販はソリューションだから一本釣りの案件を探すんだろう。市場のディーラーから見れば、顔がよく見えないことになっているんじゃないかな?
当社は間販のみで量を出すと知っているから、そういう買い方ができる。直販はやらないと知っているから、直販ディーラーは安心して当社から買える。逆にいうとこれを統合すると、当社ブランドの顔がもっとぼやけてしまうのかもしれない。むしろ統合するなら販売戦略による統合を考えてはどうか。間販は当社へ、直販は親会社へ。そうしてお互いの販売をモニターし合えば、市場にとっては分かりやすくなるんじゃないだろうか。
夜は、日本風居酒屋で日本酒を飲み、古北にある親会社現法社長さんのお店でカラオケ。