午後、親会社との打合せで外出。
新製品の発表スケジュールについてのヒアリングが目的。色々と問題や乖離が発生していて、なかなか前途多難だ。まず、当社側の担当者が意識を変えねばならない。すでに100%の子会社になってしまっており、当社の売上は親会社の販売力に負うところ大である。であれば、まずは販売担当の親会社の意向をよく理解して、なるべく意向に沿うように努力することが必要である。いつまでも、競合他社のような考え方では、売れないだろう。
親会社の方でも同じで、新製品について、いつまでも「既存モデルの後継」なる位置づけを考えているのなら、それは戦略を誤るであろう。この製品は、全くの新製品で、斬新な発想から出来上がっている。そこの所をよく理解して、どう見せるのかということろに主眼をおいた戦略を考えてもらわないと困る。既存モデルのこの領域は自分たちが売るが、この領域は興味がないという発想では、この新製品を理解しているとは言えない。
開発も二つに分かれていることが問題だ。現実的に開発業務自体は得意不得意もあり分かれてやることは一向に構わないのだが、販売部隊に対して二つの顔で接するのでは、それこそ製品コンセプトを逸脱しているし、販売側に誤ったメッセージを送ってしまう。
資本だけの統合は、何かと問題が起こることは、洋の東西を問わず同じことだ。しかも上層部のトップダウンで実行された統合でもあり、なおかつ、相手側のトップの意向だけが強く前面に出てしまっているようでは、前線部隊のやる気もそがれる。
統合を上下ではなく、フラットに捉えて、共にいい点、悪い点を出し合ってこそ、初めてシナジーが生まれるのだと思う。
まだまだ道は遠い。