今日は掃除のおばちゃん(ハウスキーパー)が来る日だ。
前から気になっていた、ソファーのクッションカバーを洗濯してもらおうとメモを残す。会社にハウスキーパーから電話があり、秘書に伝えたところによると、素材がコットンでできているので、電機乾燥機が使えない。ベランダに干しておくから帰宅したら取り込んで、ソファーに被せろと言ったらしい。冗談じゃない。
そんな面倒なことやってられない。そんな面倒なことしないためにハウスキーパーを雇っているのだ。秘書にそう伝えた。確かにクッションカバーの掃除は特別作業のような気がしたので、「最後までちゃんとやってくれたら、特別に500元を払うと伝えよ」と申し付けた。夕方、ハウスキーパーから連絡があり、連日の晴天であるので乾燥が速いが、自分の都合で7時頃でないと終わらないとのこと。大丈夫だと伝えると、「特別料金はいりません」などと殊勝なことを言う。
彼女は旦那がアル中で暴力を振るうので、子供をつれて逃げ出したんだと、紹介者に聞いたことがある。まじめに一生懸命仕事しているので、「いやいや、チップだと思って取って置いてください。また別のこともお願いするでしょうから」と言うと何度も「謝謝!」と言っていた。
昼飯はトマト牛肉スープと水餃子。
午後、昨日の代理店がやってきて、アプリケーションの話等。
生ビールがどうしても飲みたくなったので、出張者の反対を押し切って林森北路六条の「楽」へ。ここはダイニングバーで、ジャズが流れる創作料理の店。
いつも居酒屋を想像していた出張者は驚いたようだ。「まるで、台湾にいるとは思えない雰囲気だ!」を連発していた。気に入ったようだ。値段はちょっと高めだけど、味とムードは言うことなし。
ちらりと志津で一杯やる。ママと、「台湾のイタリア料理はうまくない。台湾人の味覚に媚びすぎて、オリジナルの味を失っている」と大議論。「それなら美味しいお店に連れて行ってあげるわよ!ご馳走してあげるから、土曜日に時間を空けておいてよね!」等と、むきになっている。奢ってくれるなら申し分ない。時間なら捨てるほどある。
家に帰ると、ハウスキーパーからのメモが。再びチップに感謝した後に、冷蔵庫に水がなかったから、買って補充しておいたとのこと。一杯入っていた。気を使ったんだな。いい人だ。