東西本宮の楼門について | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 

木々の葉が 深い緑でいっぱいになる今日この頃

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は『楼門』をご紹介します。

 

①楼門とは

寺社などにある二階建て(重層)になった門の事で、

下層に屋根が無く、上層に高欄付きの縁をめぐらしたもの。

下層に屋根のあるものは二重門とよびます。

 

東西本宮の楼門は、三間一戸(戸とは出入り口の事)の

入母屋(いりもや)造りで檜皮葺の建物です。

 

西本宮楼門は、東本宮楼門と比べると規模は大きく

壮麗に作られています。

木部は丹塗りを主としたもので、上下の釣り合いが良く

周辺の緑によく映えます。

 

確実な資料こそ まだ発見されていませんが

天正十四年(1586)頃に造営されたものではないかと

推測されており 重要文化財に指定されています。

 

②神猿(まさる)さん その①

西本宮楼門には、軒下の四隅に神猿さんの

彫刻があります。棟持ち猿(むなもちざる)と

言いまして、楼門の四隅を護られています。

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ担ぎ方が異なっていますので

確認してみてください。なお『棟持ち猿』は

東本宮の楼門には、おられません。

 

③神猿さん その②

西本宮楼門の二階部分に『蟇股(かえるまた)』と

いわれる彫刻がありますが、そこには三匹の神猿さんが

松の木の上で遊んでいるような装飾が施されています。

 

意味としては楼門四隅の『棟持ち猿』が楼門(建物)を

護っているので、その中の神猿さんは、安心して遊べると

いうことを示しているのでしょうか。

 

こちらは『棟持ち猿』とは異なり、中々見づらいところに

おられます。多少見えにくいですが日吉大社にお越しの際に

ぜひ探してみてください。

 

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野山も美しい青葉に覆われる好季節

健やかな毎日を お過ごしください。