唐崎神社のご案内① | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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日吉大社での日常や日々のご奉仕についてご紹介いたします♪

おはようございます。こんにちは。こんばんは。

 

暑さが強まる時期となりましたが

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

 

さて今回は、『みたらし祭り』の行なわれる

『唐崎神社』のご紹介です。唐崎神社は、日吉大社の

摂社ではありますが、日吉大社からは車で10分ほどの

大津市唐崎の湖岸にあり『近江八景』の一つに数えられる

風光明媚な場所にあります。

 

①御祭神

御祭神は、『女別当神(わけすきひめのかみ)』様です。

この神様は、常陸国出身で後に日吉大社の神職となった

琴御館宇志丸(ことのみたちうしまる)の奥さんです。

 

②日吉大社との関係

『日吉社神道秘密記』という書物には

舒明天皇五年(633)年の頃、琴御立宇志丸が

常州鹿島郡より唐崎に移住して、庭に松を植え

『軒端(のきば)の松』と称したとあり

元々は 居住地であったと考えられます。

唐崎霊松

(三代目の松)

 

それから約30年後、大津京遷都の翌年

天智天皇7年(668)に奈良の三輪山に

鎮座されていた『大己貴神』様が大津市坂本に

勧請された際に、琵琶湖を船で渡った後、

 

この唐崎の松に降臨し、宇志丸に命じて

現在の日吉大社西本宮まで案内させたと

いわれています。またこの時、宇志丸は

大神様より祝部(はふりべ)の姓を賜り、

以後、大神様に仕える『社家』として、

子々孫々まで奉仕することを命じられたとも言います。

           (中央:大己貴神様)

 

このように唐崎の地は西本宮の神様が鎮座する際の

最重要箇所となり、この縁起により『軒端の松』は

『唐崎の霊松』と呼ばれ神聖視されることになりました。

 

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次回も引き続き『唐崎神社』についてご案内します。

蒸し暑い日が続きますが体調には

くれぐれもご注意ください。