山王祭「鈴縄巻き」を行いました! | 日吉大社公式ブログ「日々よし」

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1月25日の「初寄り」から本格的に動き出した山王祭。

毎週のように会議や諸準備が進められていますが、

いよいよ来週の日曜日(3月1日)には、本年の山王祭最初の神事である、「神輿上神事(おこしあげしんじ)」が行われます。


この神事では、当社境内の神体山八王子山(標高381メートル)山上にある二社の奥宮に麓から神輿を担ぎ上げます。

本日はこの神輿上神事で奥宮に担ぎ上げる神輿の鈴縄を巻き直す「鈴縄巻き」の行事を行いました。


午前9時に神輿が納められている仮屋(八王子山登山口近く)に集合、実行委員長や宮司の挨拶に続いて早速作業が行われました。

鈴縄とは、神輿の屋根に付いている蕨手(わらびて)と轅(ながえ)【黒い担ぎ棒】を繋いでいるところで、実は中にはワイヤーが仕込まれています。

このワイヤーを赤布でくるまれた縄で固めて強化すること、また見た目を良くすることが目的です。


普通に考えるとこの固められた縄が緩むことなんて、、、と思いがちですが、そこは天下の勇祭「山王祭」。3日間の本祭を納めるとやはり、緩んでしまうのですね^^


作業としては、

①巻かれた鈴縄をほどく


②縄の縒りを戻す(よじれているところを真っ直ぐにする)


③縄を巻く


④鈴を付ける

この4行程なのですが、この③が難しいようです。ただ、巻けば良いという訳ではなく、巻き方も決まっていますし、なによりきつく巻かなければなりません。

私たち神職から見れば、いわゆる職人技です。ですので、巻き方一つ先輩から後輩へ、指導を兼ねながら作業が行われます。


また、牛尾宮の神輿は七社の神輿の中で唯一の八角形。これまた、鈴縄の巻き方が特殊なのです。


駕輿丁のみなさん、大変ご苦労頂き、無事に鈴縄が巻かれました。

牛尾宮神輿

三宮神輿


そして、冒頭でも触れましたが、来週3月1日はいよいよ神輿上神事!

時間は午前9時30分集合。東本宮横の八王子山登山口集合です。


この日お越し頂いた方には、神輿の前のロープ曳きをお手伝い頂いております。

一般の方が山王祭に参加できる数少ない行事ですので、是非お手伝い頂ければ幸いです。

神事後には、おにぎりや粕汁などの炊き出しもあります^^

お一人でも多くの方にご参加頂ければ幸いです、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております!!