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大阪日本橋 眼科鍼灸の鍼灸ひより堂

不妊鍼灸や妊活の秘訣、眼科疾患の鍼灸の情報をお伝えします。
大阪市のど真ん中、日本橋で開院する鍼灸ひより堂のブログです。
妊活の最新情報から、古くから伝わる鍼灸や東洋医学のお話まで、
また眼科鍼灸にまつわるお話を、随時UPしていきます。

コンサル的には絶対NGなのですが

 

 当院は基本的に私一人で運営している鍼灸院です。

 

妻もたまに受付をしてくれますが、普段は一人で受付や雑用から施術まで一人でこなしています。

 

最近の施術時間中は、ほぼ患者さんが院内にいらっしゃるため、ゆっくり電話対応が出来ない状態でした。

 

その為、繰り返しHPやGoogleMAPでは電話対応をご遠慮して頂くようお願いしていたのですが、診療時間内に電話対応をすることが多々ありました。

 

 中には視力低下によりHPをご覧頂けない方もいらっしゃるので、そうした方には後ほど電話対応可能な時間をご案内してきました。

 

ただ中には電話対応をして当たり前だと言わんばかりの方もいますし、電話では到底不可能な対応をされることもありました。

 

例えば、

 

「そこに行けば治るのか!」

「何回通えば治るのか!」

「治るまで幾らかかるんだ!」

「詳しい話を聞かせろ!」

 

といったような内容です。

 

 そもそもですが、診てもいない方のことを語ることは出来ませんし、例え一度診たとしても正確に治癒までの期間を言うことは出来ません。

 

私にそういうことを言う方は、今まで一度でも、正確に治癒までの期間を言われたことがあるのでしょうか?

 

勿論、流行性結膜炎などの自然治癒する感染症ではなく、眼瞼痙攣などの予後不明な難病や、現代医学では治癒が不可能と言われているような眼科疾患でです。

 

 こうした問題は抱えるだけマイナスだと判断した為、HPやGoogleMAPには電話番号を表示することを止めてしまいました。

 

 

電話番号の削除などコンサル的には絶対NGなのですが、HPにはお問い合わせ欄がありますので、必要な方はそちらからお問合せして頂けると思っています。

 

既存の患者さんは診察券で電話番号やLINEアカウントを知っていますので、運営上は問題なさそうです。

 

受け入れ態勢が整うようなら電話番号も再掲載予定ですが、暫くはこのままで運営予定です。

 

 

 

太陽光(強い光)が苦手な人に

 

 光を感じる細胞は、網膜にある錐体細胞と桿体細胞という視細胞が有名です。

 

この視細胞は視神経に情報を伝え、脳の視覚野でその情報を分析しています。

 

光を感じるルートにはもう一つあり、これが三叉神経を通じて情報を伝えるメラノプシン細胞を利用したルートです。

 

メラノプシン細胞から三叉神経を通じて脳に送られる情報は、脳の視床や視床下部に伝えられ概日リズム(一日のリズム)を作っています。

 

また三叉神経は元々目の周辺部の知覚情報を脳に伝える役割をしているため、目の痛みと光の関係にも関係しています。

 

 

 メラノプシン細胞から三叉神経を通じたルートでは、情報を知覚情報の中継地である視床に伝えることもあって、光を視覚ではなく知覚(痛覚)に近い感覚で捉えているようです。

 

その為、光を強く感じた際に頭痛を感じる人がいたり、極度に光を苦痛と感じる羞明を感じる人がいるのではないかと思われます。

 

ではこうした苦痛を和らげるためには、どうすれば良いのでしょうか?

 

 先ず一番の対策としては、メラノプシン細胞から三叉神経に送られる情報を減弱化すれば良いのです。

 

簡単に言えば、サングラスや遮光グラスを使用することです。

 

刺激量が減れば神経の興奮は減弱しますので、苦痛が和らぐのイマージしやすいと思います。

 

 そしてもう一つの方法が、視床という脳の部分に注目した方法です。

 

視床は感覚情報の中継地で、ここから様々な脳の部位に情報が伝えられるのですが、この中でも羞明を始めとして多くの身体トラブルと関係が深いのが視床下部という部分です。

 

視床下部はホルモン分泌や自律神経の中枢で、概日リズムとも関係が深い部分です。

 

単純な「光」というものが全身の状態を左右する事態に至るのは、この視床下部が影響しているからだと思われます。

 

その為、この視床下部が正常に働くことが、羞明や偏頭痛などを減らす鍵となると私は考えています。

 

結果的に視床下部が正しく働ける環境を整えることで、これら光を通じて発症する多くの不快症状を避けることが出来るはずです。

 

 

視床下部を整える生活をすれば、光を浴びても苦痛を感じない生活を送ることが出来るようになるはずですから、少しずつ自分で試してみて下さい。

 

羞明は社会問題

 

 毎月1日に発行しているニュースレターですが、6月1日(土)に発行するニュースレターでは羞明(しゅうめい)をテーマにしています。

 

羞明は、普通の方なら何てことはない程度の光がとても眩しく感じる症状のことで、様々な原因で発症します。

 

紙面が限られているニュースレターでは、なかなか詳しく書くことは出来ませんが、出来る限り分かりやすく書いたつもりです。

 

 

羞明が主訴でご来院される方もいらっしゃいますし、眼科疾患でご来院されている患者さんが、一症状として羞明を持っていることもあります。

 

羞明が酷くなると、社会生活すら遅れなくなるほど辛い症状になりますし、羞明を持つ方へのアンケートでは、収入面でも大きな影響を来たすという結果もあります。

 

https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000797299.pdf

<厚生労働省HP:羞明等の症状により日常生活に困難を来している方々に対する調査研究>

 

今後はこうした一症状についても取り上げていければと思います。

 

当てはまる方は迷わず眼科を受診

 

 若年層のアレルギー疾患は、緑内障と関連するらしいです。

 

 

実際当院にご来院されている方の中にも、こうしたアレルギー疾患と緑内障を併発されている方がいらっしゃいます。

 

その中でも重症のアトピー性皮膚炎を患っている方は、顔面部の炎症というだけでなく、外傷性の白内障やステロイド剤の使用による眼圧上昇など、複数の発病要素が重なってしまいます。

 

 その為、アレルギー疾患(特にアトピー性皮膚炎)を既に持病として持っている状態で、強度近視も持っている方などは、非常に緑内障を発病しやすいと言えるかもしれません。

 

こうした方は30代以降は定期的な眼科の受診や、コンタクトや眼鏡の処方を必ず眼科で行うなどの工夫が必要です。

 

それ以外にも、幾つか緑内障になりやすい条件がありますのでご紹介します。

 

 

もしこれらの条件に当てはまって心配な方は、年齢に関係なく定期的な眼科受診をお願いします。

 

ツボ選びは娯楽として楽しんで

 

 先日患者さんとの会話の中で、ツボについてのお話が出ました。

 

よく一般の方用のお灸などに付いている説明書には、ツボの効能書きが同封されています。

 

<せんねん灸添え付けの説明書>

 

では実際のところどうかと言うと、そんなにお手軽に効果効能が得られるわけではありません。

 

 鍼灸師は臨床の場で様々な効果効能を考える前に、先ずはその病気の性質を把握した上で、それに対して最も治療をすべき対象の臓腑経絡を考えます。

 

その中で最も治療に相応しい経穴を選ぶのですが、それは単にその経穴の効果効能ではなく、様々な反応を観察した上で結果的に選ばれた経穴です。

 

ただ結果的に選ばれた経穴が、その病気に適した効果効能を持つとして有名であることはあります。

 

 例えば「三陰交」という非常に有名な経穴があります。

 

 

この三陰交は婦人科症状に多く使用され、血の病を治すツボであると言われています。

 

その為、生理痛や生理不順、更年期障害、冷え症などの女性に多い疾患の治療によく使用されます。

 

 ただ三陰交という経穴の効果効能を、鍼灸師のベストセラーである東洋学術出版社の臨床経穴学ではどのように紹介しているかというと、主治(治療効果があるもの)としてだけでも80種類以上の疾患や症状が挙げられています。

 

<東洋学術出版社 臨床経穴学 著:李世珍 訳兵頭明>

 

当然ながらそれ以外の経穴に関しても主治というものは複数存在しますので、同じ症状を主治とする経穴だけでも数十種類あります。

 

また複数の症状をお持ちの方であれば、更に適応する経穴は増えていきますので、主治を軸にして経穴を考えると無数に出て来てしまいます。

 

上で書いたように、プロである鍼灸師は主治は一先ず置いておいて、症状や東洋医学的診断から問題の有る臓腑経絡を探し当て、その経絡上から治療穴を選択します。

 

これは非常に複雑な作業で、一般の方には到底無理作業です。

 

ですから自分でお灸などをする時には、あくまでも娯楽の一環としてお楽しみ頂くか、鍼灸師の指導の下で適切なツボを選んで頂ければと思います。

 

 

 
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