眼に繋がる神経は大きく3種類
眼に関係のある神経として、
大きく3種類の神経があります。
1.運動神経
2.感覚神経
3.自律神経
1の運動神経は、
眼球を動かすための神経です。
この運動神経は、
いずれも脳から直接出ている脳神経で、
3種類の脳神経が眼球運動に関わっています。
(動眼神経・外転神経・滑車神経)
運動神経は、
眼球に繋がる6つの筋肉(外眼6筋)に繋がっていて、
その筋肉を組み合わせて使うことで、
眼球を自由自在に動かすことが出来るようになります。
そのため、
この神経が障害されると、
眼球が自由に動けなくなり、
黒目が左右歪んで見える斜視になったり、
斜視の結果、
画像が二重に見える複視という状態になります。
2つめの感覚神経は、
眼球周囲の知覚を伝える眼神経と、
視覚情報を伝える視神経に分かれます。
眼神経と視神経は、
どちらも眼や視力に関わる漢字が使われるため、
ちょっと分かり難いですが、
五感で考えるとと少し分かりやすいかもしれません。
眼神経⇒触覚
視神経⇒視覚
ということです。
ドライアイになると、
眼神経が知覚過敏を起こすことで、
よりドライアイ症状が辛く感じるようになります。
そこで眼神経にアプローチすることで、
ドライアイ症状を軽減するのです。
また緑内障では、
最終的に視神経が障害されることで、
視野狭窄や視力低下が起こります。
視神経は、
眼圧の上昇と共に、
循環障害によっても障害されるため、
眼圧のコントロールを点眼薬で行いながら、
鍼灸治療で循環障害を改善していきます。
3つ目の自律神経は、
眼球内の筋肉の働きや、
涙の分泌に関わります。
瞳孔の開き方や、
ピントを調整する水晶体の厚みを調整する筋肉は、
交感神経と副交感神経により調整されています。
また涙の成分バランスや分泌調節も、
同じく自律神経のバランスで行われています。
鍼灸治療では、
こうした働きをしっかりと把握した上で、
どの働きを正常化するのかを考えて施術します。