日本気象協会 本社吉田 友海
2024年07月25日11:45
記録的な大雨となっている東北の日本海側は断続的に活発な雨雲がかかり、30日(火)頃まで警報級の大雨の恐れがあります。関東から九州はこの先も天気急変と猛暑に警戒が必要です。
東北の日本海側は大雨が続く恐れ
今日25日(木)、梅雨前線の影響で東北の日本海側では記録的な大雨となっています。26日(金)も東北の日本海側では、雷を伴って非常に激しい雨が降るでしょう。大雨となり、さらに雨量が多くなる恐れがあります。これまでに降った雨により、地盤の緩んでいる所や増水している河川があるため、少しの雨でも土砂災害や洪水害の危険度が高まる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
30日(火)頃にかけても前線や低気圧の影響で、断続的に雨脚が強まり、警報級の大雨となる恐れがあります。最新の情報にご注意ください。
北海道も雨の降る日が多く、ぐずついた天気でしょう。
関東~九州はゲリラ豪雨と猛暑に警戒
関東はこの先も晴れ間はでますが、天気の急変に注意が必要です。特に27日(土)と29日(月)の午後は平野部でもあちらこちらで雨や雷雨になり、雨脚が強まることもありそうです。低い道路の冠水に注意が必要です。東海から九州は夏空が広がりますが、にわか雨や雷雨の所があるでしょう。屋外のレジャーなどは天気の急変にご注意ください。
最高気温は関東から九州は35℃以上の猛暑日となる日が多いでしょう。名古屋市では27日(土)や28日(日)、8月1日(木)は38℃まで気温が上がり、危険な暑さとなりそうです。熱中症に警戒が必要です。
北日本はぐずついた天気 東・西日本は猛暑続く
8月2日(金)以降も北海道はすっきりしない天気となりそうです。東北も雲が広がりやすく、4日(日)頃まで雨が降るでしょう。関東は強い日差しが照り付けますが、変わりやすい天気で、たびたび雨や雷雨になりそうです。東海から九州は夏空が広がるでしょう。沖縄は雨の降る日が多くなりそうです。
最高気温は北海道や東北も30℃以上の日が多く、蒸し暑いでしょう。関東から西は35℃以上と猛暑日の日が多くなりそうです。名古屋市や大阪市では38℃と体温超えの暑さの日もあるでしょう。夜も気温の下がり方は鈍く、広く熱帯夜(夜間の気温が25℃以上)となりそうです。昼夜を問わず、万全な熱中症対策をなさってください。
熱中症予防のポイント
熱中症を予防するには、以下のポイントを心がけてください。
① 日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
② できるだけ暑さを避けて、喉が渇く前から水分補給を心がけましょう。なるべく涼しい服装を心がけ、日傘や帽子も活用するのが効果的です。入浴の前後や、起床後も、まずは水分を補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく、塩分補給も忘れないでください。
③ 暑さを我慢せず、エアコンを使って室内の温度を適度に下げましょう。室内に温度計を置き、室温を確認しながら調節するとよいでしょう。特に、換気を行う場合はこまめに再設定してください。もし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理をしないで、自宅で静養することが必要です。高齢者や子ども、障がいのある方は、特に熱中症になりやすいので、周りの方が気を配るなど、十分ご注意ください。