火曜日はジュニアクラスの教えです。
3月から担当し始めたので特に気になる点を中心に指導しています。
きっちりやろうとしていて、身体能力はあるはずなのにどうにもギクシャクした動きで音楽にも合わない。
「楽器や歌もそんなふうにしたらどうなると思う?」
で一気に音楽的な踊りに変わる。
音楽経験があっても、身体の使い方ばかりに気がいくとバレエは踊りだということを忘れがち。
気づいていない、とも言うべきか。
身体をどう使って、どこが使われて、、、ということ中心になってしまうと機械的な動きになって『踊り』にならない。
先日X(Twitter)で音楽関係の方の『自習は必要だ』という話題から『バレエは自習はしない方が良い』という意見も出ました。
私も自習は基本的には反対です。
音楽は自分自身で音を聴いて修正、工夫するところは自習でしかできない点もあります。
バレエは自分で踊っているところを客観的には見られませんから、鏡でポーズだけ見ても動きはわからないので難しいのですよね。
SNSのおすすめで上がってくる大人バレエの方の動画を見かける事があるのですがほとんどのケースで
『〇〇をうまく使えなかった』
『〇〇を鍛えたい』
と筋肉に力が入るかどうか、強いかどうかばかりに言及していて、ポーズは色々気にしているようですが動きは素のままです。
大きなポーズとポーズ、パとパの間の動きで大きな動きができるかどうか決まりますから、
間の動きが素のままではできるものもできないです。
筋肉は力を入れるように意識をするのではなく、使える動きを知ってできるように目指すのが練習。
『ここを使えるように』という考えもとてもわかります。
私もかつては「ここを使いなさい」「ここに力が入っていない」という教え方をされていて、内ももやお腹に力を入れることがバレエが上達することだと思っていました。
でも違うんです。
バレエは『踊り』なのですから。