テーマは『ケガを防ぐ』です。
減量、増量、維持、健康のため、栄養面のアドバイスをする理由は色々ありますが、一番重要な視点から。
ここ10年ほど、痩せすぎは良くないとバレエ界も変わってきましたがまだまだ痩せ信仰から抜け出せない人のお話もよく耳にします。
SNSでタンパク質摂取量の大切さを書いた投稿を見かける機会も増えました。
タンパク質が足りないとどのようなことが起こるのか?
↓
ケガをしやすくなります。
人間の身体は水分以外はタンパク質で成り立っていると言っても過言ではありません。
筋肉も骨もタンパク質です。
※骨はタンパク質にカルシウムなどのミネラルが結合して硬くなりますが以前に書いていますので気になる人は探してみてください。
炭水化物はエネルギーとして使われると言うことはご存じの方も多いと思いますが、タンパク質もエネルギーとして使われます。
タンパク質は代謝されるので摂取量が少ないと骨や筋肉からタンパク質を使います。
炭水化物摂取か少ないとタンパク質消費量も増えます。
その結果筋肉が弱くなり骨も脆くなります。
つまり、急に大きな負荷がかかったときに肉離れや骨折、腱断裂などが起きる確率が上がります。
特に閉経後の女性はホルモンバランスにより骨粗鬆症になりやすいので、できたらその前から栄養状態をよくしておくことが少しでもリスクを減らすことにつながります。
本来は成長期にきちんと栄養を摂っておきたいですが、このブログ読者の方はもう少し年齢層が高いと思いますので今からできることをぜひ。
筋肉は皆さんご存知なのですが骨はカルシウムを摂れば良いと思ってている人が多いので書こうと思いました。
以前、痩せているほどバレエが上手いと信じている人がポワントで片足のバランスをしている時に大腿骨頸部骨折を骨折しました。
高齢の寝たきりのかたが立ち上がったときに骨折することが多い箇所です。
その時彼女は30代。
骨は80代くらいだったのでは?と思っています。
報告を受けて「栄養しっかり摂ってね、お大事に」と返したらそれから音信不通になりました。
きっと彼女の中では【栄養を摂る=太る】だったのでしょう。
【栄養を摂る】ことは難しいですが優先順位を決めると内容を決めやすいです。
優先順位の高い順から。
・タンパク質(肉、魚、卵、豆)
・炭水化物(少しは摂ったほうが良い)
・野菜類(微量栄養素、食物繊維)
野菜類が不足するとむくみやすかったり便秘になりやすくなるので、ある程度は食べた方が良いです。
でもタンパク質のほうが体を作るためには重要。
あと、その栄養素をうまく使うために睡眠もとりましょうね!