動画から始まって、ターンアウトのときに膝を捻ってもよいのかの話が話題です。(私の周辺で)


ひでっち先生のブログを読んでいない方はぜひ読んでください。

https://ameblo.jp/hidecchi-1967/entry-12864416587.html



まず、膝関節の仕組みを知っていたら『捻ってもよい』という考えになるはずがありません。


膝関節は屈曲と伸展の一方向にしか動かない関節です。

このようにやげる、伸ばす、方向にしか動かない関節を『蝶番関節』と呼びます。

これはどのような動きをするかによって名称があります。

膝関節の動き


股関節や肩関節はぐるぐる回せますね。

臼状関節といいます。

わかりやすい動画があります。

股関節の動き


肩関節の動き


膝関節の話に戻ります。

膝関節は一方向にしか動きませんが、膝を屈曲すると、下肢は少し内旋します。

膝関節の動きの仕組みはこちら


つまり、ルティレにして鎌足だからと踵だけ前にするのは骨格の仕組み上無理なので、そういう注意の仕方をする先生は身体の仕組みをわかっていません。

ちなみに、ちゃんと踵を前にする方法はありますよ。


バレエ上達のためには解剖学の知識があればよいというものではありませんが、無理な動きの知識はないと生徒に無理をさせることになるばかりか、できないことを頑張らせるという状況になります。

絶対にできないことをやろうとさせることほど無駄なことはありません。


一言で言うと、膝は捻りません。