昨日の続き。

大人バレエの方について。


バレエはさらに柔軟性が必要になります。

たくさん脚を上げることばかりでなく、怪我をしないためにも柔軟性は必要です。


そしてここでお伝えしたい柔軟性とは、開脚が180度できるとかそういうことではなくて、関節の本来の動きができているか、ということです。


現代人は運動不足の人が多く、さらに大人はお仕事での疲労やコリで関節の動きが悪くなっていることが多いです。

こって筋肉が動かないものを

「もっと使って!」

「もっと動かして!」

は無理なのです。


正直なところ、この点は私は自信があります。

初めてスプリッツをやった小学生の時、クラス十数人のうち、床につかないのは私一人。

みんなすぐにぺたんとついていました。

私が床につくようになるのに1年ちょっとかかりました。

生まれつきの硬さ・柔らかさというものはあります。


私の場合元々筋肉が硬くなりやすいうえに、身長が毎年8cm伸びていたので筋肉が追いつかなかったのですね。

背が媚びるとき、骨が成長して筋肉は引っ張られて伸びていきます。


プロのダンサーになれる人はこの時点で床についた人。

生まれつき関節の可動域も広く、筋肉が柔らかい人は、デスクワークで凝り固まった筋肉のことなど知りません。


私は疲労ですぐに硬くなるので、コンディショニングを色々やってきて、引き出しがたくさんあります。


生徒一人ひとりに必要なことや、やり方を指導していると生徒の身体も変わってきます。

元々柔らかい元ダンサーの先生と、お仕事で凝り固まった人が同じ方法ではいけません。


血流って大事です。

硬い筋肉は血流が悪いです。

血流が悪いと、身体の機能が落ちるので暑さ寒さにも弱くなります。


私のクラスは、ケガや痛みがあってもスタジオまで移動できるなら、感染症じゃないなら、レッスンに行ったほうがいい、と生徒たちが言います。


レッスンのあとは身体がスッキリして軽くなるそうです。

ケガをしていても、レッスンになんとか参加できるようだったらできることを考えます。

変にかばってバランスが崩れたり、筋肉がこるほうが、あとも大変なんですよね。


肩こり、首こりを感じている人は肋骨の動きも悪く、バレエの動きがとてもやりづらいです。

脚も上がりませんし、ポール・ド・ブラもぎくしゃく硬くなります。


よく、「私下手なんです」「できないんです」と相談されますが、身体を柔らかく動かせるようにするだけでバレエは上達します。

もっと表現、身体を使う、はそれらのあとの話。


まずは健康な筋肉と骨が大事!