私は大人でも子どもでも、レッスン中に怒ることはまずありません。
アドバイス、注意はします。
振り付けの説明をして、やってもらって、もっとよくなるために気をつけることや「もっとできるよ」といったことをよく話します。
そんななか昨日は久しぶりに怒ってしまいました。
X(Twitter)で軽く書いたところ思った以上に反応をいただいたのでこちらでも少し詳しく書いておこうと思いました。
私はポワントクラスは、バレエシューズのレッスンの様子を見て断ることもあります。
他の先生のところでは履いていると粘られることもありますが、私がポワントを履くレベルに満たないと判断したらお断りします。
ケガをしたら、先生の責任でもあります。
ポワントは生徒の自分の判断で履いて良いものではありません。
※誰でもOKしてしまう先生がいることは知っています。
昨日はギリギリラインの生徒さん。
祝日のため、初めてお会いしました。(なので私のやり方を知りません)
とりあえずやってもらって、少しアドバイスしたほうが今後の為にもよいのではと考えて断りませんでした。
バレエシューズでの動きを見たら、ポワントを履いたときにどうなるか、ちゃんと見ている先生でしたらわかります。
案の定、自己流も良いところ。
注意をしても理解してもらえた手応えはありません。
最初は全員バーで、後半は慣れた人とバレエシューズで参加の人はセンター、私が指示をした人はバーのまま受けてもらいます。
その生徒にはバーでやることを指示しました。
が、勝手にバーを離してやるのです。
「バーを離さないで」
「バーを持っていて」
何回言っても勝手に離してグラグラしています。
下手したら捻挫でもしそう。
「全然できてないから言ってるの! その立ち方じゃ危ないから!」
やっとバーを持ってくれました。
びっくりした顔をしていたので、もしかすると自分はできていると思っていたのかな?と感じました。
また、私がセンターをやることを許可している人たちがきちんとできている様子を見て、さすがに自分とあまりにも違うことを理解したかもしれません。
先生は生徒の安全管理も仕事のうち。
スタジオ内では先生の指示は守りましょう。
できている・できていない、は先生が判断することで、生徒が自分で決めることではありません。
先生の指示や注意を聞きたくないなら、レッスンを受ける意味はありませんね。
過去に、振付を全く覚えなくて他の人の進路妨害ばかりしている人にディアゴナル(斜めに進む)やアレグロは見学するように指示したことがあります。
せめてやろうとしてくれたらなんとか教えたいとは思いますが、その人は私の指示を聞かず、注意をしたら「自分はできているから先生の注意はおかしい」と言い返してきたためです。
ごく一部ですが、お金を払っているからとお客さん扱い、サービスを受けることを期待する人もいます。
バレエを始め技術を身につける習い事は、指導者と生徒がいて成り立ちます。
指導者は知らないことやできないことを指導する立場です。
よしよししてくれるわけではありませんし、希望したら何でもやらせてくれるわけではありません。
どんなに長くやっていても、年数と実力が伴わないケースは多いので、私は基本的には経験年数は確認しません。
目の前で見ていることが全てであって、生徒自身が「◯年やってる私は上級者」と思っていても、先生から見て初心者だったらそのように扱います。
「私は初心者じゃないのに!」
と思うことがあったら、それがあなたの実力なのです。
このブログを読んでくれている人はこういうズレは生じないと思いますが。
先日、私が受けていたクラスで明らかにレベルが合わず周りに迷惑をかける行動をしていた人を先生が全く注意してくれず、不満を持ち、さらにぶつかられたら危険なのでそのクラスに行くのをやめたところで、昨日の出来事。
きちんと指導し、生徒の上達を望む先生だったらクラスの治安を守る行動を取るはずです。
放置する先生は指導するプライドがないのだなと思います。
本当に必要なときには怒ることもあります。