ここで音楽系の内容を書いたとき、まず閲覧数が少なくなります。
私に質問してきたことのある大人バレエの人のほとんどが身体のことについてで、音楽について質問されたことはあまりありません。
すでに通っている生徒はまんべんなく学んでくれているのですが。
音楽のことって興味を持ってもらいづらいのですかね?
せめて興味を持ってもらいたいですね。
去年から中級程度のクラスに復帰して、そこで感じたのはターンアウト、バランス、お腹を使えているか、などは気にするのに音楽のことを気にしながらレッスンする人の少なさ。
ピアニストさんがいらっしゃる場合はピアニストさんのことを無視していることになりませんか?
CDでも音楽を使う意味、ありますか?
昨日は初めての先生のクラスを受けてみました。
最近出会う先生の多くが動きのここでアクセント、ここの音はしっかり取って、としっかり指示してくださいます。
でもずれている人の多いこと。
音楽のアクセントとパがずれているとやりにくいはずなのです。
だから音に乗ったら動きの難易度が下がることもあるくらいです。
動きのタイミングはもちろんですが、音楽に乗ることで踊りが発生したのですから、音楽の扱いは常に気にしてもらいたいものです。
レッスンのときだけでなく、普段から音楽を聴くことで耳の感覚も磨けます。
聴き慣れることで聞こえてくる音も変わってきます。
私は去年12月にオーケストラで歌って、器楽の音の解像度が上がりました。
例えば主旋律のパート、伴奏的な役割、和音の土台になるパート、和音の軸になるパート等をいつも同じ楽器が演奏するわけではなく、弦楽器から管楽器、合唱から管楽器、管楽器から弦楽器…などと移り変わるときに次の楽器に合わせてつなげていくのです。
ホルストの海王星はヴォカリーズ(歌詞がなく母音だけで歌うこと)で、合唱メインの部分の終わりは管楽器につなげるのですが先生から
「管楽器にバトンを渡すのであまりビブラートしないように」
というご指導があったときに音への意識が変わりました。
『合奏』ってこういうことなのだ、と新しい世界がひらけました。
バレエも『合奏』です。
音ではなく動きで音楽を表します。
作品の表現はその先にあることです。
バレエ音楽は踊りの土台となるとても大切なものです。