去年から合唱を始めて、指導する方も趣味の方も音楽に関わる人と多く知り合いました。


SNSでの交流も楽しいです。


そんな中で気になったこと。


バレエって、何年も何十年もやっている人でも、

「先生にこう注意された」

「〇〇がなかなかできない」

といった投稿の内容が明らかにバレエとして間違っていることのときもよくあります。


歌、器楽の方は音楽の基礎・理論をかなり理解されていて、何をやったら良いか考えて努力されている方が多いのです。


(身体を使うので、パフォーマンスを上げるうえでストレッチやコンディショニングが必要ところは共通点です)


この差は指導者にあると思います。


器楽、歌の指導者は音大出身または海外の音楽系の学校出身の方がほとんどです。

または専門の学校の出身でなくても、その先生は

いずれかの専門の勉強をされています。

音楽理論を正しく伝えられているので、教わる側の人のばらつきが少ない印象です。


今日初めて受けたバレエのクラスで、ワガノワメソッドでしか出てこない動きがありました。

きちんとワガノワメソッドを習ったことのある人にしかわからなかったと思います。

私は以前に講師をしていたスタジオで、「必ず各講師共通でやってね」という研修があり、その中で教わり教えてはいたので知っていましたが、レッスンを受ける側でやったのは初めてでした。

前後のつなげ方がまだつかめず、うっかり少し違う動きになってしまった時がありましたが注意されませんでした。

先生からの説明もありませんでした。

先生の経歴から、おそらくワガノワメソッドベースで育った方と思われます。

明らかに理解できていなくて違うパをしている人も多くいました。

ということは、わかっていないままの人が出てきてしまいますね。


そういう積み重ねで間違った方向に進んでいってしまう人はいると思います。

クラシックバレエには決まり事があるのですから、それを正しく伝えられないのは指導者の力量(インプットアウトプットともに)だと思います。

それを生徒ができるできないは別にして、教えることはできるはずなのです。


私も、教え始めた20年以上前と今で教え方は違います。

昔は間違ったことや知らないこともあり、あとから「あれ、間違っていました、ごめんなさい」と訂正したこともあります。

先生も人間ですから。

間違っていたことに気づいたら、あとからでもちゃんと直してあげてほしいと思います。

間違ったままではできることもできませんから。