バレエ上達のために普段からターンアウトして歩く、内ももを意識する、など話してこられる大人の方は一定数います。


それよりもおすすめなのはしっかり歩くこと。


バレエ以外に身体を動かすことをしていない人が多く、あくまでも私のところに相談に来られる人ですが、まずは姿勢や歩き方ができていないです。


人間としての自然な動きができていないのに、バレエだけ頑張っても筋力も感覚もついてこないのです。

バレエの姿勢と動きを特別視しすぎてしているとかえってバレエ上達の妨げとなる事もあります。


『良い姿勢』を特別に感じるのでしたら、普段の姿勢が悪すぎるかもしれません。


私は移動でたくさん歩きますが、ありがたいことにコロナ禍以降のほうが以前より忙しく、他のジャンルのダンスなどを習う時間が取れなくなりました。


今度、他の身体を動かすことをしようと思って4月に予約を取りました。


いつもクラシックバレエの動きだけで、さらに自分のレッスンだけではなくて指導するほうが圧倒的に多いので立ちっぱなしで同じあたりばかり疲労してしまうのです。


たまには違うパターンの動きを取り入れたり、日常の運動量を少し増やしてみるほうが関節の動きは良くなります。

また、そういうときに今まで気づかなかった自分の癖を自覚できることもあります。


バレエがうまくなりなかったら、まずは日常の動作に困らない程度の筋力をつけることを意識しましょう。

目安は駅の階段をリズムよく昇って息が切れない、地図アプリなどで標準的な設定で『徒歩◯分』とされる表示より早く到着する、などです。


筋力が足りないと体重を持ち上げるのに平らなところより+αのエネルギーがいります。

歩くスピードも遅くなります。