大人のクラスの生徒は、他のお教室と掛け持ちの生徒もいます。


そちらのお教室の話。


発表会で大人もバリエーションをやることになり、どの曲か決められたあと

「動画を見て振付を覚えてきてね」

と言われたそう。


他にもそういう先生は一定数いて

「動画を調べていたら色々な振りがあって、どれをやったらいいですか?」

「どれが正しいですか?」

と生徒が私に聞いてきたこともあります。


正直なところ、どれが正しいかの返事はすごく困ります。


・バレエ団によって振付家が違う人

・同じ版でも振付家存命中は時期によって振付は変わる

・そのダンサーが撮影した日に振り付けを間違えた可能性

・ダンサーの体調などにより撮影したときだけ振り付けを変更した可能性


振り付けをした人や踊った人にしかわからない内容を、その発表会をやるわけでもない私に聞かれてもわからないので、こういう質問はその担当の先生にしましょう!


そして、振り付けから指導しない先生は職務怠慢だと思いますね。

特に大人になってからバレエを始めた人は、動画を見て振りを起こせる人は稀です。

子どものときからやっている人でも違うパと勘違いしていたり、どう繋ぐかわからない、などということがあります。


これは個人的意見ですが過去に話を聞いたデータから、振付をそのように大雑把にやる先生は注意が

「もっと止まって」

「もっと足上げて」

「もっと上半身使って」

「グラグラしないで」

のような注意の仕方で、できない部分を分解して指導するということをしません。

やりようがないパの組み合わせをできなくて頑張って、本番も不安なまま、間違ったまま踊ることになるかもしれません。


私は生徒に合わせて振り付けを考えます。

生徒がこれをやりたいとはっきり決まっていたら、振りを起こすのは私がやります。

参加費に振付料も含まれています。


ざっくりやるだけで満足するならそれはそれでよいですが、きちんとやりたいと思う人は先生が振付しくれるお教室で発表会に出ましょう。