なんだか不穏な題名?(笑)
嬉しかったエピソードです!
このブログから実際に私のところに来てくれるようになった生徒からの言葉。
「先生って良い意味で、良い意味でですよ! 良い意味でしつこくて良いです。」
何度も念を押してくださってありがとうございます(笑)
私、20年くらい前まではこんなにしつこくなかったんです。
まだ指導に今ほどはっきりした方向性や理念が出来上がっていなくて、手探りでしたから。
しかも、基本的には大人に指導していきたいと思っていたにも関わらず、まだ20代前半でバレエ団所属歴もない私のところに来る人はほとんどいませんでした。
まだまだ「大人は上達しないけど楽しいなら良いんじゃない」みたいな風潮でした。
その当時そこそこベテランのバレエの先生たちは「大人なんだからできるでしょ」と見えている世界の基準がずっとバレエをやっている人だったので、バレエを始めたばかりの人にピルエットのダブルをやらせようとしたり、脚を90度以上上げるのが当たり前と言ったり。
バレエにハマっている大人は、そういうレッスンをやめずにいられた人たちだったのです。
だから、基礎をちゃんとやってもらいたいけど需要がなかったのもあってモヤモヤしていました。
教えるときにちょっと強く言えるようになってきたら、『教えてもらいたい』人が集まってきました。
「バレエの先生は子どものときからやっているから大人ができないのをわかってくれない」
「大人も上手になりたい」
「テーピングしながらバレエやってるの、おかしくないですか?」
というような言い分の人が集まってきました。
そうなんです。
自分の信念や指導の方向が決まっていたら、それに合う生徒が集まるようになってきたのです。
教えてもらいたい、ケガをしたくない、上達したい、生徒達は質問もしてくれて、質問されると指導者側も何を求められているのか、なぜできないのかがわかってきます。
そうして、良い意味でしつこい先生になっていきました。
生徒の上達のために、できるようになるまで待つこともありますし、理解できないことは繰り返し教えます。
しつこくやったら、大人も上達します。