バットマンタンデュ
バットマンジュッテ
デベロッペ、シャンジマン…
バレエのあらゆるパは始まりと終りがあり、踊りの中で脚の基本ポジションのうち、5番は最も多く登場します。
ここで注意!
私は「5番に閉じて」と言いません。
でもそう言われてきた人が多いのです。
5番を閉じる意識でやっている人は、脚と脚を閉じることに一生懸命になって、それが踊るための手段であることを忘れがちです。
5番で終わるとき、次のパの始まりでもあるのです。
ただ閉じてしまうと、そこで動きが止まるか、途切れるか、してしまいます。
踊りの流れが壊れてしまいます。
そして美しくありません。
5番を閉じるために他のパを犠牲にしては本末転倒です。
5番ポジションが大切なのは、クラシックバレエのパを美しく踊るためのはず。
5番は閉じるのではなく、そのポジションにするのです。
脚と脚を閉じようとする動きはクラシックバレエではありません。
脚と脚を閉じようとするのはやめましょう。
大切なのはポジションであって、脚と脚をしっかりくっつけることではありません。
ポジションがちゃんと取れれば、脚と脚の間に余計な隙間はできません。
ポジションが正しければ脚と脚は吸い付くように勝手に集まります。
5番ポジションは閉じるのでも、止まるのでもなく、使うものです。