昨日土曜日は所属する東京合唱団の練習日です。
週替りでパート毎の練習をするため通常より1時間早く集まります。
昨日はアルトパートの強化デーで、バレエのレッスンは行っても30分しか出られないので休んで練習に向かいました。
今やっているのはモーツァルトのミサ曲です。
パート毎の練習と、全体練習の途中まではコレペティや声楽の先生が(週によって先生もかわります)、後半は指揮の先生のご指導です。
合唱を始めるきっかけとなったChœur vague、その後に参加した強い女オケ、どこでもアドバイスされることは共通点があります。
★楽譜をきちんと読むこと(音符、休符の長さ、他のパートや器楽との音の関係性を読み解く)
★音取りは自分でしっかり(周りに頼りすぎない)
★他のパートや器楽の演奏も聴く
★歌詞ははっきりと(しゃべる感じにならない)
★声の響かせ方や飛ばし方を考える
音を踊り、音符や休符をパに置き換えたらコールドバレエに必要なことそのままです。
先日、SNSで
『コールドが揃いすぎているのは好きではない』
と言っている方がいたのですが私は揃っている方が好きですね。
特に白鳥、ジゼル、バヤデール、シルフィードなどは揃えることに役や物語の中での意味があると思います。
例えばドン・キホーテのセギディリアやコッペリアのマズルカなんかは、ある日の街の1場面なので少しわちゃわちゃしてるほうが合いますね。
でも!
それってプロで、技術がちゃんとあって、基本ができているうえでさり気なく崩して見えるような役作りをしているのであって、ただバラバラなのとは違います。
アマチュアの発表会なら揃えたほうが断然きれい。
うまく見えます。
逆にバラバラだと余計に下手に見えます。(揃えられないなら上手いとは言えないので)
同じ振付で、同じ音楽で、同じときに振り写しを受けたなら、自然に揃うはずなのです。
動きって、人によっては多少のズレが気にならなかったり気づかなかったりするようです。
音は少しずれると本当に汚くなる
合唱で音符と休符の長さが正確でない人がいると、音が濁って歌詞も何を言っているのかわからなくなります。
人数が多いほど歌詞の母音子音の発音もクリアにしないと雑音になります。
音楽もバレエも、基礎ができていないと揃えられないのですが、それは身体をちゃんと使えているということだけでなく、音楽も聴けることが大事です。
東京合唱団は60年以上長く活動している合唱団で、アルトは30人を越えます。
細かい音符が続く箇所、休符の取り方が難しい箇所など、大勢でしっかり合わせるのは練習も必要です。
先生から
「ここはこう気をつけて」
「こういうふうに歌って」
など説明されて、バレエと同じだなあと思いながら歌っていました。
合唱は指揮を見て、器楽の音を聴きます。
バレエは音楽をよく聴きます。
どちらも自分の中で拍感を持ち続ける点も同じ。
方法が違うけれど根本は同じ。
初のラテン語の歌、頑張ります