私は振付を伝えるときに絶対にカウントを言います。


「カウントだけじゃダメ」

「メロディを聴いて」

このように仰る先生もいますが、メロディの細かいニュアンスなどの受け取り方は人それぞれ。


先生が思ったのと同じように生徒の耳に聴こえているかはわかりません。

感覚ですし、音楽のプロならまだしも、大人になってからバレエを始めた人やまだ未発達な子どもでは擦り合わせようがないですね。

感覚的な人、理論的な人、ズレても気にならない人、ズレていることがわかっていても合わせ方がわからない人、、、生徒も人間です。

また、本来は振付を考えた人の感覚に合わせないといけません。


少なくとも私はこの動きをこういうスピードで練習して欲しい、この音を聴き逃さないで、と細かく指示します。


その『音楽と踊りを合わせる』ために必要な情報がカウントです。


先生がこのメロディでこういう動きをして欲しい、と伝えるためにカウントの

「ここで伸ばし切きる」

「ここで5番」

「ここでプレパレーション」

などの説明があるのです。


例えばオンカウントで動きのピークを見せるためには裏拍や弱拍で動き始めるか、プレパレーションができていないといけません。


アマチュアのクラスで、その指示を具体的に出せずに「音とズレてる!」と怒るのは先生が悪いです。

ただし中級以上くらいになったら全てのタイミングを説明されなくても、ポイントを押さえた説明で行間を察するくらい理解していてほしいですね。


カウントだけでは踊れませんが、踊るためにカウントは必要です。