本番翌日の朝のクラス以外、この1週間は通常通りのスケジュールでした。
緊張や興奮で脳は疲れていたと思いますが、実はバレエを始めて40年で一番、身体は疲れなかった本番でした。
過去の私は、ジュニアのときの一か八かのピルエット、力で保つバランス、直近の2年はアキレス腱の痛みを堪えながら踊って。
本番翌日はひどい筋肉痛になるのが恒例でした。
ケガをして、きちんとしたリハビリの仕方を教わって、パーソナルトレーニングやバレエのレッスンの内容ややり方を改めて見直して、本番前10日間に頑張ったのは疲労を溜めずに体調を整えること。
そうしたら、本番に踊るときに今までのように力まずに身体を伸ばして均衡を保つこと、音楽をよく聴くことに意識を集中したところ、全く筋肉痛が起きないばかりか火曜日のパーソナルトレーニングのときには
「すごく調子がいいね!」
と褒められました。
いつも通り火曜日と土曜日にクラスレッスンを受けたら、身体が軽い。
『発表会に出ると勉強になるよ』
ってこれのことじゃない!?となりました。
本当に今さらですけど。
同じ振付にじっくり取り組むことで発見があるとか、できなかったことができるようになるとか、そういうことも良い経験・積み重ねになるはずですが、自分がベストなパフォーマンスを出せる状況を知ることもすごく大切なこと。
どのくらいのラインを超えるとパフォーマンスが落ちるのか、疲労を溜めないための栄養や睡眠のとり方、本番のアップの内容と量、ゲネと本番前のエネルギー補給。
休みすぎても鈍りますし。
若いときは練習回数が多く、キツイほどやった気になっていました。
そこから抜け出そうとして、でもここ十数年は生徒を優先して自分は疲れ切っての本番。
自分も人に見られるのだからそれではいけないと、ここまで自分のことにエネルギーを注いだのは初めて。
次回までには足の状態をもっと良くして、「前よりもよかった」を更新していきたいです。
考えることはいくらでもありますが、自分にとって少しでも良い状態にするには何に重点を置くかも人によって違います。
発表会に出る回数を重ねることで、踊りの周辺のことも学んでもらいたいと思います