発表会の準備に入ると時々ある質問。
「瘠せないといけないですか?」
これは人によります。
元々細身な人はリハーサルで運動量が増えることで自然に痩せることもありますし、入る衣装がないとか、ケガや傷害のリスクが上がるようなら少し減らしたほうがいい。
私は自分も骨格がっちり、筋肉質、体重が見た目より重いタイプなので生徒にも「痩せなさい」とは言いません。
ただ、どうしても骨格が華奢な人と並ぶとドーンと存在感が
生徒本人がもう少し引き締めたほうがいいかな、痩せたい、と言ってくれたら助けます。
ただし、今までに3回だけ私から「減量を考えませんか?」と話したことがあります。
ポワントでしっかり踊りたいけれど、どれだけ筋力があっても足への負担が心配なくらい大きい人。
足を痛めているのに自分の重さに気づいていない人。
1回は幼児クラスの子の親御さんに。
5歳で歩くだけで息切れ、スキップも重すぎてできない、片足で立っていられないくらい太っていました。
減量のことを話したら退会してしまったので今ごろ健康状態はどうなっているのかと、思い出すといまだに心配になります。
ポワントで立つという動作は、足関節だけでなく膝や股関節、全身を普通の運動以上に使います。
あまりにも重いと、テクニックや筋力の問題だけではなく、本当にどう頑張ってもこの動きをするのは無理だよ、というケースもあります。
生徒から「もっとできるようになりたい」と相談されて、テクニックや筋力に関することはレッスンでもできますが、減量に関しては本人の心がけと努力でしか達成できません。
趣味でバレエを楽しみ、踊るには特別に痩せている必要はありませんがバレエのテクニックをある程度は身につけられる身軽さは必要です。
バリエーションを踊ってみたい、ポワントで発表会に出たい、となったらそれなりに動けないと踊れる曲がありませんし、最近はレンタル衣装を使う場合がほとんどですから、あまり大きいとサイズがありません。
また、ジャンプでは着地の際に体重の2〜5倍の重さが足にかかります。
練習を繰り返しても痛めない程度の強さと軽さを保つこともバレエ上達に必要な要素です。
【まとめ】
・バレエは体型に関係なくできます!
・発表会やコンクールに出るなら、ケガや傷害のリスクを減らし、しっかり踊れる程度の体型にしましょう。
近いうちに減量の仕方も書こうかな…
先に言っておきたい。
食べ物を減らす、空腹を我慢する、糖質カットはです!