他の教室から移ってきた生徒からよく質問されるシリーズ。


「脇を張って」

「脇を使って」


これでギュッと力を入れようとしている人が多いのですがこれもよくある間違い。


力を入れるのではなく使えるようにするのです。

骨と骨の間隔をできるだけ広げるようにします。

例えば、一箇所だけ広げると拮抗する箇所は縮みますね。

全部が一番長くいられるようにします。


そのためには

・全身を伸ばしている

・均衡を取れる、または取ろうとしている

・姿勢がまっすぐにできている

・アームスのポジションが正しい(姿勢に腕も入りますが、ポジションが変わっても張り続けられること)


つまり、姿勢が良くなって全身を伸ばせたら脇を貼れますし、引き上げもできますし、お腹やお尻も使えて、ターンアウトもできます。


猫背の人は少ないですが、反り腰の人はとても多い。

反り腰である限り、脇は使えません。


だから指導者は使える方法と何を気をつけたら良いのかを指導しないといけないのです。

「脇を張って」「脇を使って」

はこれらができた結果なので、生徒の現段階でのベストな姿勢と動き方を教えないといつまで経ってもできるようになりません。

結果だけ教えて、生徒自身に丸投げしては間違った方向に進んでしまうリスクが高すぎます。


特に大人は時間がない。

ケガをしたり故障したときのロスが大きい。

迷いながら焦点に近づくほうが筋力もつくと言う先生もいますが、一番の近道を教えてもすぐにできないのだから一番の近道を教えればよいのではありませんか?


どうすると近道を進めるかは人によって今までの癖により多少の差はあります。

全員に同じ教え方では良くないこともあります。

まずは結果、そこに行ける標準の道、次に個別にその近道を教えることが一番早い習得に繋がります。