人体って不思議。

中学生くらいで自分の腰痛などから解剖学に興味を持って以来、新しいことを知るたびにもっと勉強したくなります。


そんな私、数年前にこのブログのアイコンにもしている『ライモンダ』のグラン・パ・ド・ドゥのリハーサル期間に足のマッサージをしていたら中足骨の間、皮膚の下にポコンと飛び出てきたデキモノが。

画像の丸の位置です。


気がついたときには親指全体の感覚が麻痺していました。
少しずつ麻痺していたのでそれまで気づかなかったようです。
ネットで診療科目を調べて、取り急ぎ整形外科へ。
その後MRIも撮って、ガングリオン(良性の腫瘍)と診断されました。

針を刺して、出てきたものはきれいな透明のジェル状のもの。
直径2.5cmもありました。

そこまで大きくなるにはかなりの期間、中で育ててしまったということ。
その間に知覚神経が圧迫されて麻痺していました。
運動神経が無事だったのが不幸中の幸い。

でもポワントでつま先が伸びているかどうかも鏡などで見て確認しないと感覚がないので、そのときは泣きたくなりました、本当に。

半年ほどで感覚が戻るんじゃないかな、と言われていたのですが、2年ほどで物に触った感覚は戻ったのに温度と痛みが感じられないまま5年ほど。

昨日、朝から親指の先がピリピリと痛くて、棘でも刺さったのかと思いましたが見ても何もなく。
実はそのときはガングリオンのことも麻痺のことも忘れていました(笑)

そして夜、入浴中にお湯の温度を感じることに気づきました!

おそらく、ピリピリは神経に急に電気信号を感じられたショックかもしれません。
以前にも2回くらい同じ様にピリピリしたことを思い出しました。
その後に階段を数段とばして昇った様に感覚が戻って来ていました。

まだ完全に元通りではありませんが、痛みと温度を感じられることが嬉しい。

時間がかかっても、これからもっと回復するかもしれません。
麻痺した神経が戻ることもある。
人体って不思議。