先日のブログ、ツイートに反響がありまして追加したいと思います。


前回のはこちら。https://ameblo.jp/hiyokozaballet/entry-12806413763.html 


私も教え始めた頃は初めてさんばかりのクラスでルールやマナーから教えたりしていたのですが、ベテランが増えてくると忘れてしまうものですね。

【アレグロなど移動するアンシェヌマンははけるところまで動きを止めない】
【はけるときは前方に】
実はこれ、マナーではなくてルールなのですが理解していない人が多いという意見が多かったので書きます。
私から見ると慌ててパニックになって冷静な判断ができなくなるタイプの人がやらかすイメージです。
何回注意しても後ろに走ってしまう人もいて腕を引っ張ったり退路を塞いだりすることもあります。

生徒側の意見では「邪魔」「迷惑」。
そうならないためにはけるところまでは振付と思いましょう。

そして、特に大人バレエでは先生がそこまで指導するべき。
私が知っている、大人バレエを指導している先生の中には「大人なんだからできるでしょ」という考えの人もいます。
おそらく、基準が子どもの時からバレエをやっている人なのだと思います。
多くのバレエダンサーや先生は周りも同業者ばかりですから。
大人になってから初めてバレエをやった人の感覚を知らないし、理解しようともしない指導者はいます。
そういうクラスでは、ルールまではなかなか説明してもらえる機会がありません。

規則性を知らないと余計にパニックになります。
・アンシェヌマンの最後のパの動きの方向にはける(いきなり方向転換するのは衝突事故のリスクが上がります)
・真ん中くらいで終わる、スタジオが狭いなど条件によっては壁に近い方にはける
・スタジオの前方にはける(後ろからは次のグループの人が来ます)

このルールは衝突事故を防ぐため、動きの美しさのためにできたもの。
お互いに振付からどちらの方向に移動するのかわかっていたら動きを予測できますね。
この移動の規則性を理解して引き出しを増やしておかないと、舞台の上で危険なのです。
振付のときだけちゃんとやろうとするのは間違い。
バレエのレッスンは舞台上で作品を踊るためのものですから、発表会に出ないつもりでもこのルールは守らなければいけません。
舞台上のルール=スタジオでのルール、です。


【先生が振付を説明するときは端に避ける】
【センターバーにいる人も端に避ける】
これも前回少し書きましたが具体的に。

センターバーについていても端に行くものですか?という質問がありました。
すごく広くて隙間から充分に先生が見えるスタジオなら、ちょっと避けるくらいで良いこともあります。
センターバーの端の方の人は壁まで、真ん中の人はセンターバーの端くらいまで避けるケースもあります。
私が知っているのはスタジオアーキタンツの1stなど。
とても広い上、バーをたくさん並べるので移動距離が長くなるということもあります。
ほどほどに避けて周りの様子も伺います。

でも、ほとんどの場合壁に沿うところまで避けます。
人が重なると見えない人が出てくるからです。
壁沿いなら誰も重なりません。


【センターバーの準備・片付けはみんなで】
バーはバレエのレッスンに欠かせないもの。
その日壁沿いのバーでも、次のときはセンターバーを使うことになるかもしれません。
その逆も。
センターバーを自分が使わなくても人数が足りないときは出し入れを手伝いましょう。
使うのに他人任せは一番ダメ。

何故か絶対に手伝わない人がたまにいます。
「〇〇が痛いから」という言い訳も聞いたことがありますが、私は「バーを持てないほどだったらバレエをやっている場合ではないから治療に行くか休んでて」と返しました。

手首を痛めた、病気や怪我から復帰したばかり、のような人がいたら元気な人が積極的に動きたいところですね。
スタンド、メーカーによっては重たいんですよね…

ルールやマナーを守ってみんなが気持ちよくレッスンできるクラスを作りましょう。