私は生徒から食事相談も受け付けています。
バレエは痩せているとあまり問題視されないことが多いのですが、過去には痩せ信仰の知り合いがレッスン中に普通に動いていただけで30代で大腿骨骨折をしました。
寝たきりになった高齢者が骨折することの多い箇所です。
栄養不足はケガにも繋がりかねないので『ケガの予防』のテーマにしました。
先日、体調を崩しがちな生徒がレッスンを休んだので話の流れから食事の写真を送ってもらうことに。
「野菜中心です」
というご本人の言葉通り見事に野菜ばかり。
更に寒天や生フルーツなど。
生のフルーツや野菜を摂りすぎると、食物繊維は消化できないため胃腸に負担になります。
少食、胃腸が強くない人には量に気をつけましょう。
お味噌汁やスープ、煮物などでも野菜は摂れます。
そして、完全にタンパク質と炭水化物が不足していました。
筋肉をつける以前に動くために必要は栄養素の代表格であるタンパク質と炭水化物が足りないのに、レッスンやトレーニングを頑張ると身体はあるもので補おうとします。
筋肉や骨です。
つまり、栄養素が足りないまま身体を動かし続けると骨や筋肉、内臓、皮膚がボロボロになっていくわけです。
食事内容から推測すると
・お米は良くない
・砂糖は良くない
・お肉は良くない
と思っているようなメニューです。
体重を増やしたい(筋肉をつけたい)、絞りたい人、どちらにも共通するのが、必要な栄養素をきちんと摂らないと運動を頑張った意味がなくなるということ。(ゼロではありませんが)
筋肉を動かし、鍛え、回復するのにタンパク質と炭水化物は最優先したい栄養素。
そして良質な脂質。
これらをしっかりと活用するためにビタミンやミネラルが必要なので、ビタミン、ミネラル、食物繊維だけ摂っていても余って排泄されるだけです。
良質な脂質とは大まかに言うと酸化しにくいもの。
オリーブオイル、グレープシードオイル、米油などです。
身体に良いと言われている油には熱に弱いものもあるので日常に自然に取り入れるなら上記3種類はおすすめです。
牛肉やバターはグラスフェッドがおすすめ。
穀物などの飼料ではなく牧草のみを食べて育った牛のことです。
脂の質がよく、胃もたれなどを起こしにくいです。
私はお菓子も作るので色々なメーカーのバターを使ったことがありますが、グラスフェッドバターは溶けるのが早いです。
私の手はいつも温かいので、持つとすぐに溶け始めるので扱うときに気をつけています。
せっかくレッスンやトレーニングを頑張ったら、食べるものにもちょっと気を使うようにしましょう