子どもと大人の違いはそれまでの経験の差だと思っています。


まっさらな子どもに指導するときは何もないところに新しいことを指導することが難しい。

また、成長を待たないといけないところもあります。


大人は今までの経験と知識があるので、思い込みや勘違いを正しながら指導することも多く、思い込みから私が言った内容を私の意図と違う受け取り方をそれることもあり、そういった点で難しさを感じます。


私は常に『まっすぐ立つ』感覚は人によって違うと意識していて、本当に重心や動きのコントロールができる立ち方を指導しています。


絶対に私の言うまっすぐに立ってくれなかった生徒、数ヶ月で「これがまっすぐ!?」とご本人もびっくりの良い立ち方を知ることができました。


体重は骨が支え、姿勢と動きは筋肉が働く。

この体重は骨が支えることをいわゆる『乗っかっているからダメ』なことだと思っていたのです。

それではその良い姿勢を避けてしまうわけです。


少し斜めに立って踏ん張っていることをバレエの難しさと勘違いしていた生徒、大きな前進です。


以前にも書いた『立てないところで立つ』と習ってきた人はバレエの難しさをそういう点と思い込んでいる傾向が強いです。

バレエの難しさや辛さってそういうことではないです。

正しく前向きな難しさと辛さで上達してもらいたいですね。