小学生中学年からバレエを始めて、レッスンに来てくれるようになった生徒。


賢い子のわりに、ときどき教えていることがうまく伝わっていない感じがしていました。


少し大きくなって始めたぶん、難しい部分もあるのかな、と本人なりに消化できるのを待っていました。


ある時、ホワイトボードも使って説明していたら、ズンズンと近づいてくる。

「目が悪いの?」とたずねたら、近視だということ。

入会するとき、そこまでは確認していませんでした。


私は、遠視と乱視のため教えるときはメガネ、レッスンを受けるときは裸眼です。

ただ、乱視の度はあまり強くなく、視力自体は2.0なので基本的に何でも見えます。


近視は遠くなると見えないので注意が必要。


確認すると学校ではメガネということで、次のレッスンからメガネをかけることを勧めると持ってくるようになりました。


・つま先が伸びるようになった

・ターンアウトがはっきりできるようになった

・顔や目線の向きがハッキリした

・クドゥピエなどのポジションが明確になった


他にも色々改善点が。

要するに細かいところが見えていなかったのですね。

おそらく輪郭は見えていて、顔や目玉の向き、脚がパラレルなのかターンアウトなのか、つま先の細かい動きなどは見えていなかったわけです。


本人も私の説明がやっと理解できたのでしょう、表情まで明るくなりました。


せっかく熱心にレッスンに来るのだから、メガネはレッスン中にかけても大丈夫です。

中学生以上はコンタクトレンズにする子が多いですね。

ピルエットのダブル、連続ターンなどをやるようになるとコンタクトレンズのほうが良いと思いますが、最低でもメガネはして、きちんと見える状態でレッスンを受けましょうね。


ちなみに目の調子が悪くてコンタクトレンズをできないときに、順番を聞くときや説明のときだけメガネ、踊るときにははずす、ということをやっている子もいます。


きちんと見えているのか、親御さんからもチェックをお願いします。