私は複数の先生に教わることに関しては賛成です。


ただし、良くないこともありますので活かすも殺すも生徒さん次第です。


【マイナスになる例】

①どの先生の言うことも全部取り入れようとする

②今日はこの先生、今日はこの先生、と受けるクラスを決めずにジプシー状態

③何が正しいか判断できないのに何人もの先生のクラスを受ける


複数の先生のレッスンを受けるということは、それぞれの良いところ取りをするということ。

全部聞いていたら中には反対のことを言っているという例もあります。

自分にとって良いもの、知らなかったものを取り入れ、余計なものは捨てるくらいでないと、今までに注意されたことを全部気をつけて今目の前でやらなければいけないことが抜けてしまうようでは本末転倒です。


複数の先生と言っても、受けるクラスを決めなくて良いということではありません。

自分と合っていると思える先生、同じお教室の複数の先生のレッスンを受ける程度に止めましょう。

メソッドによる違いを理解した上でなら良いのですが、正しいことと間違っていること、メソッドの違いを知らないのにあちこち受けに行くのは混乱の元です。


①、②とも重なりますが、何が正しいこと、何が良いことの判断が全くできないのでしたら、複数の先生のレッスンを受けるレベルには達していません。

基本をある程度理解できるまでは一人の先生、または同じ考え方の一つのお教室の中に限定するなど範囲を広げないようにしたほうが良いです。



他のスタジオでグループレッスン、私の個人レッスンで基礎をじっくりと、という生徒もいます。

この場合、うまくいくのは

・グループレッスンの先生の考えが私と共通点が多いこと

・グループレッスンの先生が全体への注意のみで、あまり細かい説明などがないのでもっと細かく教えてもらいたいと来てくれた場合


逆になかなか生徒が切り替えられずうまくいきづらいのは、向こうの先生がとても熱心に間違ったことを指導する人の場合。

熱心に教えられると生徒が判断できない人の場合に全部聞いてしまうのですが、こういうケースは「〇〇の注意をされたらこれに脳内変換して」と教えますが手で直されたりするとなかなか難しいです。

私自身怪我をして入門クラスなどに出て見たり、生徒から話を聞いたりしていますが、どのメソッドにも存在せず、骨格や筋肉の仕組み的にも無理なことを説明する先生はわりといます。


何をやっているのか全くわからずなんとなくやっているけれど、ちゃんとやるようにしたい、という場合、思い切って他のお教室を探すのも方法の一つです。


先生が重要視するポイントと生徒が知りたいポイントにずれてがあると理解しづらいということもあります。


類は友を呼ぶとも言いますが、私の生徒は私と同じように理論を知りたかったり、自分が動くだけではなく理屈の説明を聞ける人が多いです。

頭で理解できてないと動けないですものね、というタイプが集まってきます。


生徒が感覚的な人の場合、感覚的なレッスンをする先生のほうがすんなり頭と体に入ってくるということもあります。


見学や体験はそういうことを確認するためでもあります。