年単位でパーソナルを受けているのに全く変わっていない人がいるというお話を聞いて、今まで見聞きしたことを書きたくなりました。


バレエ界ではまだまだ『内もも=内転筋』が染み付いているようです。


個人レッスンの生徒がきちんと内ももを使えるようになってきて言った言葉が

「思っていたのと違った。使えた感覚も動きも。」

姿勢と動き方ができるときちんと使えるところを、1か所だけトレーニングして使えるようにしようと思うことほど無駄なことはないです。


このようなトレーニングだけをやることはプラスになるばかりか脚の形を悪くして、パフォーマンスが落ちます。

やりすぎると膝などに痛みが出ることもあります。




こういう話しをすると「じゃあ何をすればいいの?」と聞いてくる人がいるのですが、人によって顔が違うように、骨格や筋肉のパーツは同じでも人によってバランスが違います。
それまで何をしてきたか、動きの癖、筋力バランスでやることが違うのです。

目指すところは太ももの横側ではなく前後の筋肉のバランスを整え、身体全体が外側にバラけないバランスにすること。

私がトレーニング動画ややり方を載せない理由は書いて真似されてもちゃんとできないから。

そして色々わかってきた生徒から言われるもう一つの言葉。
「トレーニングも練習が必要ということがよくわかった」
「1回でできるようになれということは無理と先生が言っていた理由をよく理解できた」
「ミリ単位で角度が違うとちゃんと使えないから先生に見てもらわないと無理ということがわかった」

本当に身体を変えたいなら、上達したいなら、そこまで指導できる先生に見てもらわないと無理です。
ただ丁寧で親身なのと、正しい指導ができることは別です。
先日、数ヶ月で変化が大きかった生徒の写真を投稿したところ反響が大きかったのですが、元々筋肉がなさすぎたことで変化かわかりやすかったケースです。
でも、トレーニングやレッスンの内容が違っていたらあんなに変わらなかったかもしれません。
そしてもう完成したようにお話してくる人もいたのですが、もっと上を目指しますよ。
身体づくりに終わりはないですから。
さらに、残念なことに身体はトレーニングをやめたら徐々に元に戻ります。
年齢が上がるほど衰えます。
だから私も若い時より今の方がパーソナルトレーニングを受ける頻度を上げています。

・以前にパーソナルトレーニングを受けていました
・できたからやめた
こんなお話も耳にします。
やめたときは良くても筋肉は衰えていきます。

あと、もしすでに良いと思える先生に出会っている人がいたら。
『余計なことはしない』
ことも大事。

スタジオで先生がどんなに正しいことを教えても、勝手に違うことをされると上達からは遠のきます。
以前に、相談してきたから教えたのになぜかどんどん身体のコンディションが悪くなっていく人がいました。
自主トレーニングの内容が悪い上にやり過ぎ、他に受けているクラスの先生が私と真逆の教え方で、全部を真面目に頑張っていました。
そして教えたことはやっていませんでした。
それではパーソナルの意味がありません。

ただ辛いのは頑張っているのとは違います。
生徒自身も考えることが必要です。