私は生徒の年齢に関係なく、基本的には初めてのポワント選びは付き添います。
希望があれば2足目以降でも。
以前にお店の方に言わせた言葉が印象に残っています。
「先生のところの生徒さんて最初からきれいに立てますね」
これ、本当は当たり前にするべきことなのです。
特別なように言われたので、嬉しさ半分、残念な気持ち半分。
爪先の伸ばし方、姿勢、必要な筋力、目指すべき方向性、これらを生徒が理解していたら合うシューズを履いたときに試し履きの時点でまっすぐ立てます。
時々、「○年履いてるのにできなくて…」という人が途中から私のところに来るのですが、まずバレエシューズでの足指の動きを知らない・できていない、シューズが合っていない。
私が指導してきて、シューズを選んで、ポワント歴数ヵ月の人のほうがきれいにルルヴェできるので驚かれたりします。
先生がポワントの理屈をわかっていないために生徒が苦労を強いられたケースで、生徒から聞き出した先生からの言葉。
・とにかく「立って」しか言わない
・「プラットフォーム(爪先の平らなところ)を全部床につけて」
・「足の甲を出して」
・「ドゥミポワントでしっかり足指の関節を折り曲げて」
・「〇〇に力を入れて」
・「床を押して」
これ、全部基礎がきちんとできたあとの結果なのです。
・斜め立ち
・膝が曲がる
・センターで片足ルルヴェなんてとても無理…
なんて人たちにこの言葉を言ったら、本当にそのまま力任せにやろうとします。
そうなるために何をどうしたら良いのか、という指導が抜けています。
ちなみに、私はきちんと立てても甲がほぼしならずまっすぐなのでプラットフォームが全部は床に付きません